レッドブルF1のアルボン、トルコGPでマシンを微調整し「以前よりも挙動が安定した」と明かす

 レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、F1第14戦トルコGPで試しに微調整を施したマシンの挙動が安定したため、チームとして正しい方向へ進んでいることが確信できたと語った。

 土曜日から日曜日にかけてウエットコンディションが続いたイスタンブール・パークで、アルボンは予選を4番手で通過。決勝ではスピンを喫したために期待されていた3位以内は逃したものの、7位でフィニッシュした。

 現在24歳のアルボンが2021年シーズンもレッドブルのシートを維持すべく闘いを続ける一方で、来年の契約先が定まっていないセルジオ・ペレス(レーシングポイント)やニコ・ヒュルケンベルグもその座を狙い待機中の状態だ。

 日曜日の決勝レースではもっと上位に入れる可能性もあったとはいえ、アルボンとしてはトルコで確認できたRB16の進化が、次戦バーレーンGPにおいて自らの評価を底上げするための良いきっかけになったと考えている。

「僕にとっては良い週末だったよ。マシンにいくつかの調整を施してみた結果、以前よりも挙動が安定したと思う」

「チームとしてもすご力強い戦いができた。順調なスタートを切った週末だっただけに、結果が良くなかったのは少々残念だけれど、トルコでは多くの成果を得られた」

「僕たちは正しい方向に進んでいると確信している。僕自身について言えば、状態は良くなっている。シミュレーターで動かしたマシンについても満足しているし、バーレーンに到着して仕上がりを確かめるのが楽しみだよ」

2020年F1第14戦トルコGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 先週レッドブルはアルボンの今後について、2020年シーズン最終戦アブダビGPの終了後に決断すると発表した。アルボンにとってはそれだけ時間の猶予ができたことになる。

 レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーは「初めから一貫して言ってきたように、私はアレックスにシート維持へのこだわりを主張して欲しいと思っている」と述べた。

「以前との違いは、F1のシートに空きがなくなり、私たちにも選択肢ができているということだ」

「これで、私たちも十分な情報を得たうえで決断するための時間を稼げるし、アレックスに対しては可能な限り長い時間と多くのサポートを与えたうえで、残る3、4戦の戦い方を確かめられることになる」

2020年F1第14戦トルコGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

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