【新型コロナ】神奈川県内重症病床、利用率22% 「直ちに使える」は55%埋まる

神奈川県庁

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は24日、県内の重症患者用の病床利用率が22.0%になったと明らかにした。県独自の警戒レベルを設けた8月以降、20%を超えるのは初めてで、重症者用の病床も逼迫(ひっぱく)の度合いが進んでいる。

 県によると、重症患者用の最大確保病床数は200床で、20日現在の重症者数は44人となった。ただ、利用中も含めて新型コロナの重症者が直ちに使える稼働病床数は同日現在で80床となっており、実質55.0%の病床が埋まったことになる。

 病床の逼迫具合は県独自の警戒レベルを引き上げる判断材料の一つ。病床全体の利用率はすでに「ステージ3(急増)」の基準となる20%を超えていた。

 県の担当者は「感染が全世代に広がり、重症化しやすい高齢者の感染も増えていることが影響しているのかもしれない」と指摘し、警戒感を強めている。

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