どこでもサイエンス 第194回 木星と土星、いよいよ世紀の大接近

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2020年12月21・22日は、木星と土星が、分離が困難なほど接近して見えます。宇宙空間では地球-木星-土星がほぼ完璧な一直線、ビンゴ! というわけでございますな。観察のポイントや、次はいつ見えるのといったことをサクッとご紹介します。

ということで、木星と土星が寄ってます。いちばん寄るのは12月21・22日です。太陽を12年と30年とのんびり周回するこの2つの惑星が近づくのは、20年ごとです。のんびりしているので、数ヶ月間ずっと寄りっぱなしです。でもじわじわ変化はしているのが、11月の末から12月までよーくわかるのですよ。

さて、そうはいわれても、木星がどれやらほいですな。

「夕方6時」「西」「低空」の明るい星です。これだけの情報で探せます。

「11月25日夕方6時」空の様子をステラリウムというオープンソースのフリーソフトで表示してみました(Mac版、Linux版もありますよー)。

本当に低空にあることがわかりますなー。

土星がすぐそばにひっついていることもわかりますな。

さらに、12月21日の午後6時にセットしてみますと。

あれ? 土星はどこじゃらほい……。

えーっと南西の空にズームするとですな。んんん? まだよくわからない。

木星に寄ってさらにズーム。

もう、望遠鏡で土星の環がわかる、倍率30倍くらいのレベルにしても、木星と土星がならんでいるのがわかります。さらに、周りに土星と木星の衛星が散らばるような距離感でございますな。

さらに、翌日はどうかというと、なにこれという近づき方でございます。

本当に、これはもう、望遠鏡がないと1つの星にしか見えないのではないか?

というわけで、ぜひとも見てただければと思います。

望遠鏡や双眼鏡が用意できれば、最高でございますな。

なお、北海道の旭川の北の方にある名寄天文台さんが、「視力検査じゃー」といって観察キャンペーンをしておりますので、せっかく見たら、参加されたらよろしいかと思いますよ。

以下、ちょい余談。

太陽系の惑星のうち「曜日の名」がつく、火星、水星、木星、金星、土星の5つは、いずれも明るくよく見え、古くから神の化身とも見られてきました。惑星以外の恒星もふくめたランキングを示しますと、こんな感じですよ(太陽と月はさすがに除く)、

日本の本州で見える星の明るさランキング

  • 1位:金星 −4.5等級 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  • 2位:木星 −2.5等級 ★★★★★★★★★★★★
  • 3位:火星 1.5〜−2.5等級 ★★★★★★★★★★★★
  • 4位:シリウス −1.5等級 ★★★★★★★★★
  • 5位:カノープス -0.7等級 ★★★★★★
  • 6位:水星 5.5〜−0.4等級 ★★★★★
  • 7位:アークトゥルス、ベガ 0.0等級 ★★★★
  • 9位:土星、カペラ、リゲル −0.1等級 ★★★★

※:沖縄などで見える、ケンタウルス座のα星とβ星は−0.1と0.0等級

恒星をまぜても、星の明るさベスト10に、火星、水星、木星、金星、土星の5つはしっかり入ってくるのでございます。

これからも、5つの惑星。見頃になったら、面白そうなら、ご紹介してまいりますねー

では。

東明六郎

しののめろくろう