観光DC長崎実行委設立 素材発掘、需要創出へ

官民一体となってDC推進に取り組む長崎実行委の設立総会=長崎市大黒町、ホテルニュー長崎

 2022年秋の九州新幹線長崎ルートの暫定開業に向け、JRグループと長崎、佐賀両県が協力して全国的に観光をPRする「佐賀・長崎デスティネーションキャンペーン(DC)」の長崎実行委員会が24日、設立された。22年10~12月のキャンペーンを見据え、観光素材を発掘し磨き上げて観光需要の創出につなげていく。
 DCはJRグループ6社が、地方自治体と共同で行う大規模な観光キャンペーン。地元が企画開発などを担い、JRが全国の主要駅や列車内などで集中的にPRする。22年秋は長崎、佐賀両県で実施。県によると前回本県がDCの対象になった16年は県内に30億円の経済波及効果があったという。
 20年度は県内をおおむね6地域に分けて、各地域で観光素材を発掘し磨き上げるほか、受け入れ環境の整備などに取り組んでいく。21年秋は、全国の旅行会社を招き、観光素材をPRする全国宣伝販売促進会議の開催を予定している。
 協議会は行政や観光、交通、経済関係者ら115団体で構成。長崎市内で同日あった設立総会で中村法道知事は「開業効果を県内全域に波及する絶好のチャンス。本県観光の飛躍を目指したい」と語った。

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