アストロズ 来オフFAの正遊撃手・コレアのトレードを模索か

正中堅手のジョージ・スプリンガーがフリーエージェントとなり、他球団へ流出する可能性のあるアストロズは、別の主力選手をトレードで放出することを検討しているようだ。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、アストロズは正遊撃手のカルロス・コレアのトレードを模索しているという。現在26歳のコレアはすでにサービスタイム(メジャー登録日数)が5年を超えており、来季終了後にフリーエージェントとなる。

ローゼンタールによると、アストロズはコレアがフリーエージェント市場で自身の市場価値を確かめる前に契約延長に応じる可能性は低いと考えているようだ。そのため、コレアのトレードを模索していると見られる。ただし、アストロズがコレアの放出をどれくらい真剣に考えているかは不透明であり、コレアの市場価値を確認するためだけの動きということも十分に考えられる。

コレアは2012年のドラフトでアストロズから全体1位指名を受けてプロ入りし、メジャーデビューした2015年に99試合で打率.279、22本塁打、68打点、14盗塁、OPS.857をマークして新人王を受賞。翌2016年は153試合に出場して自己最多の96打点を叩き出したが、その後は故障に悩まされるシーズンが続き、規定打席に到達したのは今季が4年ぶり2度目だった。

今季は58試合に出場して打率.264、5本塁打、25打点、OPS.709と不本意な成績に終わったが、ポストシーズンでは13試合で打率.362、6本塁打、17打点、OPS1.221と本領を発揮。ポストシーズン通算17本塁打はデービッド・オルティス、ジム・トーメイ、ネルソン・クルーズと並んで歴代9位タイの数字となっている。

ハイレベルな攻守を兼ね備え、ポストシーズンで復調をアピールしたため、アストロズが本当に放出するのであればトレード市場で人気を集めることが予想される。フランシスコ・リンドーア(インディアンス)より年俸が安価で獲得に必要な対価も少ないと見られるため、複数球団による争奪戦となる可能性もありそうだ。

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