松坂桃李、不祥事対応に追われる大学の広報マンに。渡辺あや脚本のブラックコメディーで主演

松坂桃李が、NHK総合で2021年4月にスタートする「今ここにある危機とぼくの好感度について」(土曜午後9:00、開始日未定)で主演を務めることが分かった。

ドラマは、NHK連続テレビ小説「カーネーション」などを手掛けた、脚本家・渡辺あや氏によるオリジナル作品。長い伝統を誇る名門・帝都大学を舞台に、次々と降りかかる不祥事対応に追われる広報マンの姿を通し、現代人が直面しているさまざまな問題を描く風刺コメディーだ。

松坂が演じるのは、次々に巻き起こる不祥事に振り回され、その場しのぎで逃げ切ろうとして追い込まれていく主人公・神崎真。そんな神崎の姿を、ブラックな笑いとともに描きながら、現代社会が抱える矛盾と、そこに生きる人々の悲哀に迫っていく。

帝都大学に中途採用された広報担当者・真。彼の前職はテレビ局のイケメンアナウンサーだ。その如才なさと知名度、マスコミ出身というキャリアを買われ、学生時代の恩師だった総長(松重豊)からじきじきに呼ばれたのだ。ところが、帝都大学では次々と不祥事や問題が発生。有名教授の研究不正疑惑、学内シンポジウムへのテロ予告、研究施設からの外来生物の流出…。大学執行部の意向を受け、学内外の批判をかわすため、真は涙ぐましいまでの努力で言い換えやへ理屈を考え、つじつまを合わせようとする。

だが、優柔不断な総長、隠蔽体質の理事たち(國村隼、岩松了、古舘寛治、温水洋一、斉木しげる、坂西良太)、事なかれ主義の上司(渡辺いっけい)、正論を吐くがちょっとウザい教授(高橋和也)、自由すぎる変人教授(池田成志)、クールで鋭いおばさん秘書(安藤玉恵)、マスコミで売れっ子のやり手准教授(岩井勇気)、正義感の強い新聞部の学生たち(坂東龍汰、吉川愛、若林拓也)など癖の強い面々に振り回されるうち、事態はどんどんドツボにはまっていく。

そして、不正を告発した非正規の若手研究者・みのり(鈴木杏)との出会いをきっかけに、「なんか、おかしくね?」と心の声が頭をもたげてくる真。やがて、大学内部だけにはとどまらない大きな危機が訪れる。果たして典型的な“ニッポンムラ社会”=帝都大学はどこへ行くのか?

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