複雑怪奇な「Go To トラベル」のキャンセル、図にまとめてみた

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新型コロナウイルスの感染拡大を受けて国土交通省は11月24日、旅行・観光関連業と地域支援策「Go To トラベル」の札幌市と大阪市を目的地とする旅行について、同日以降から12月15日までに出発する旅行の新規予約や、既存の予約キャンセルなどについて発表した。それぞれの期間があまりに複雑すぎて、文章だけでは理解不能なので、図にまとめてみた。

札幌市と大阪市を目的地とする旅行の当面の措置内容は次の三つ。(1)11月24日~12月15日24時までに出発する旅行の新規予約でGo To トラベル事業の適用を一時停止、(2)12月2日0時~15日24時までに出発する既に予約済みの旅行もGo To トラベル事業の適用を一時停止、(3)11月23日24時までにGo To トラベル事業の対象として予約した旅行は、11月24日~12月3日24時までに旅行会社にキャンセルを申し出る――。

(3)については特に複雑で、次の六つの条件を全て満たすキャンセルの場合に、旅行会社などにキャンセル料を支払わなくても良いことになる。逆にいえば、六つの条件をクリアしないキャンセルは、キャンセル料を負担する可能性がある。

(A)旅行の目的地が札幌市と大阪市、(B)Go To トラベル事業の支援対象として予約した旅行・宿泊商品、(C)11月23日24時までに予約したもの、(D)11月24日~12月3日24時までの間にキャンセルしたもの、(E)11月24日~12月15日24時までの出発、(F)事業者がキャンセル料を収受していない(収受してしまった場合は、全額を返金している)――。

既に予約済みの11月24日~12月2日の空白期間

気になるのが、既に予約済みの旅行で11月24日~12月2日までに設けられた空白期間だ。これがGo To トラベルの対象になるのか、ならないのかが明記されていないためはっきりしない。12月2日~15日の旅行はGo To トラベルの対象外になるのだから、それ以外は対象になるという理解でいいのだろうか。

実際にコールセンターに確認してみると、担当者も突然の変更による問い合わせ対応に追われて混乱している様子だったが、丁寧に調べてくれた。確認してもらったところ、11月24日~12月2日はGo To トラベル事業の対象になるため、35%の旅行代金の割引と、15%の地域共通クーポンを受けられるとのことだ。

既に予約済みの人に対して、急に対象外にするというのは現場も混乱するため、いわばバッファーを設けているようだ。できればこの期間にキャンセルしてほしいというのが、政府の思惑だろう。12月3日までにキャンセルすれば、キャンセル料はかからないが、それ以降は、キャンセル料もかかるし、旅行したらGo To トラベルの対象外になるということだ。

なお、今回の措置はあくまでもGo To トラベル事業を対象にした旅行に関するものであり、通常の旅行はこれまでと変わらない。また、今回は札幌市と大阪市を目的地とする旅行の措置となるが、今後の感染状況によっては他の地域でも同様の措置が講じられる可能性があるという。(BCN・細田 立圭志)