詐欺防ぐ「虎の巻」完成 金沢西署、4年で5回防止のコンビニ「取材」

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 県内で特殊詐欺の被害が相次ぐ中、金沢西署は25日までに、4年間で5度の詐欺被害を防いだ福井市内のコンビニ店の男性マネジャー(63)に「取材」し、金沢西地域安全ニュースにまとめた。詐欺を疑う際の声掛けや、新たな手口を従業員全体で共有し、シミュレーションを行っているといった詐欺防止の「虎の巻」を完成させた。今後、管内のコンビニ69店で配り、被害の根絶を目指す。

 同署によると、この男性マネジャーは元証券マンで、2016年からコンビニを開業し、従業員とともに5度、詐欺を防いだ。同署生活安全課員が男性に電話で話を聞き、金沢西防犯協会の職員がインタビュー風に記事を書いた。

 だまされている人を見抜くには、多額の電子マネー購入時には「何に使うの、ゲームに使うの」といった声掛けで、すぐに利用客が答えられるか様子を見るという。「詐欺じゃないですか」という聞き方では警戒されるとしている。

 このほか、新聞記事や警察の情報を事務所に掲示し、常に詐欺の手口を把握していることや、店独自の詐欺対策シミュレーションを従業員間で行っていると記した。

 今年、県内の特殊詐欺被害額は10月末時点で前年同期比2億3千万円増の約2億7千円に上る。県警は、電子マネー購入危険度チェックシートや注意喚起ポップを県内のコンビニに設置して被害の未然防止を図る。

 金沢西署の達和茂生活安全課課長は「これ以上の被害を防ぐため、この男性マネジャーの『極意』を参考にしてほしい」と話した。