【ワーケーション体験記】地域に開かれた復興のシンボルでコワーキング体験! – 小高パイオニアヴィレッジ(福島県南相馬市)

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宮城県仙台市在住のフリーライターである著者が、福島県南相馬市小高区区内にあるコワーキングスペース「小高パイオニアヴィレッジ」を使用した体験レポートをお届けします。普段、高層ビル群に囲まれた街中で仕事する著者が、地方のコワーキングスペースに行っても仕事ができるのか。そして、その土地に縁もゆかりもない人が、地域復興の拠点となるスポットに行くとどんな変化があるのでしょうか。

今回体験した「小高パイオニアヴィレッジ」について

今回訪問した「小高パイオニアヴィレッジ」は、福島県南相馬市小高区にある宿泊可能なコワーキングスペース。筆者が住んでいる宮城県仙台市からは約 1 時間半の距離のため、日帰りも十分可能です。

そんなこの施設の特徴は「ゼロスペースから新しい社会を想像するコミュニティ」と謳っているとおり、地域に根ざした新しいチャレンジを始めようとするプレイヤー達が集まる施設なこと。

小高区内外から集まった起業家・実業家をはじめとする「開拓者(パイオニア)」達が自由闊達に意見交換する模様を見ているだけで、「自分も頑張らなきゃ!」と活力がもらえます。

施設が位置する「福島県南相馬市小高区」とは

小高パイオニアヴィレッジが位置する福島県南相馬市小高区は、国の重要無形文化財となっている「相馬野馬追」で知られる小さな街です。2011 年 3 月 11 日に発生した原発被害の影響で、一度は住民すべてが街から避難する大惨事に見舞われましたが、2016 年 7 月以降、避難指示が解除されてからは、町並みを徐々に取り戻しつつある状況にあります。

施設でのコワーキング体験

今回コワーキングに利用したのは、オープンスペースと宿泊部屋の 2 種類。前者は予約なしで使うことができるのですが、後者は宿泊者のみが使用できます。筆者は日帰りの予定で訪問したのですが、急遽ビデオ会議が入ってしまい、個室を探している旨をスタッフにお伝えしたところ、たまたま空きがあった部屋を 1 つ使わせていただくことができました。急なリクエストに対応してくださったスタッフの方には、この場を借りて感謝申し上げます。

オープンスペースはすべてフリーアドレス制となっており、思い思いの場所で作業ができます。施設内には無料で使える Wi-Fi が敷設されており、電波強度も十分なため、施設内で作業をする分にはモバイルルーターなどは不要に感じます。少なくとも、普段 iPad で外出先の仕事をこなす筆者には十分な環境でした。

宿泊スペースは 6 畳間程度の空間に 2 段ベッドと、テーブルと椅子がそれぞれ 1 つ。現在は新型コロナウイルスの影響で 1 部屋に 1 名しか宿泊できないそうですが、2 名以上で過ごすには手狭に感じるかもしれません。ビデオ会議の時間中、廊下から足音などが聞こえてきたため、夜間のビデオ会議などは音量に気を遣った方が良いように感じました。

いずれの部屋にも窓が設置されており、日当たりは良好。ただ、施設が住宅街の中にあるため、コワーキングに加えてレジャーを同時に楽しみたい、窓から見える自然を感じながら仕事がしたい、という方には不向きかもしれません。

コワーキング体験を振り返って

今回のコワーキング体験を振り返って、良かった点と気になった点をそれぞれまとめると次の通りです。

<良かった点>

・オープンスペースが開放的かつ日当たり良好なため、非常に過ごしやすい

・起業家や実業家など面白い人たちと交流することで、活力がもらえる

・Wi-Fiの電波や電源など、仕事をする上で過不足がない設備が整っている

<気になった点>

・個室が現状、宿泊スペースしかないため、ビデオ会議などを行うときは、音に気を遣う必要がある

・周囲にレジャー施設などは存在しないため、明確な目的がないと行きづらい

施設のある小高区自体が、今なお復興途上ということもあり、観光地と比べるとレジャー的な魅力に乏しいのは仕方のない部分があります。しかし、活力のある人たちとの交流は、それを補って余りある唯一無二の魅力があると言っても過言ではありません。今後、この土地がどのように発展していくか想像するのも、楽しみ方の1つではないでしょうか。

関連リンク

・小高パイオニアヴィレッジ 公式ウェブサイト
https://village.pionism.or.jp/

・公式 note アカウント
https://note.com/odakaworkers