メッツのGM候補にメジャー通算79勝の長身右腕・ヤングが浮上

メッツのサンディ・アルダーソン球団社長は先日、フロントオフィスの新たなリーダーとして編成本部長(正式な肩書は野球運営部門社長)ではなくゼネラルマネージャー(GM)を採用する方針を明らかにした。これまではブリュワーズのデービッド・スターンズ編成本部長やインディアンスのマイク・チャーノフGMの引き抜きを試みたものの、いずれも失敗。そして、新たなGM候補としてメジャー通算79勝をマークした208センチの長身右腕、クリス・ヤングの名前が浮上している。

ヤングは現在、メジャーリーグ機構の上級副社長としてフィールド上のオペレーションや審判部門を担当している。「ニューヨーク・ポスト」のマイク・プーマはメッツがヤングの面接を行ったことを伝えており、具体的な名前が明らかになっているのは今季までマーリンズの編成本部長を務めていたマイケル・ヒルに続いて2人目。なお、メッツは6人前後の候補者と面接を行ったことが報じられている。

ヤングは2004年にレンジャーズでメジャーデビューし、翌2005年に自身初の2ケタ勝利となる12勝をマーク。パドレスへ移籍した2006年にも11勝を挙げ、翌2007年にはキャリア唯一となるオールスター・ゲーム選出を果たした。その後は故障が増え、2013年はメジャーで1試合も投げられなかったが、2014年にマリナーズで自己最多タイの12勝を記録して復活。2015年はロイヤルズで11勝をマークし、ワールドシリーズでメッツを破ってチャンピオンリングを獲得した。2018年は古巣・パドレスとマイナー契約を結んでいたが、3月下旬に解雇。同年5月からメジャーリーグ機構に加わった。

今オフ、メジャーリーグ機構のメンバーからはキム・アングが北米の男子プロスポーツチームとしては史上初の女性GMとしてマーリンズのGMに就任。アングに続いてヤングもメジャーリーグ機構からメジャーリーグ球団のGMに就任することになるかもしれない。

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