「大きな催し参加控えて」 高齢者に知事呼び掛け、2人死亡も公表

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和歌山県庁

 和歌山県内でも新型コロナウイルスの感染者が増えていることを受け、仁坂吉伸知事は26日の定例記者会見で、特に重症化リスクが高い高齢者が感染しないよう、県民に協力を呼び掛けた。高齢者には大規模な催しへの参加を控えること、家族や医療福祉関係者には症状があればすぐに受診することなどを求めた。

 「第2波」では感染者に若い世代の割合が高かったが「第3波」では高齢者も含め、他の世代にも広がっている。仁坂知事は「高齢者は一般的に身体が弱く、何らかの持病があることも多い。重症化、重篤化することがある。かなり注意をしないといけない」とした。

 県内ではカラオケ大会や事前練習による「クラスター」(感染者集団)になった例や医療福祉関係者が会食で感染したり、症状が出てからも勤務を続けたりした例もある。

 そこで県は、高齢者はカラオケやダンスなどの大規模な催しへの参加を控える▽家族は症状が出れば、かかりつけ医や県などに連絡してすぐに受診する▽病院や福祉関係の職員も特にこれに注意する▽感染リスクを減らすため、病院や福祉関係の職員も家族以外との会食を控える▽医療機関は、まずコロナを疑い、検査につなげる―ことを呼び掛ける。

 政府の「Go To キャンペーン」の運用見直しに関しては、これまで通り「特に感染が拡大している地域に出掛けての会食や接待を伴った飲食はしない」ことを求めていくといい「それ以上レベルを上げる必要はないのではないか」と話した。

 「県では保健医療行政と医療機関の協力で、感染拡大を抑え込もうとしている。経済活動をたたきつぶすようなことをすれば、逆の弊害が出過ぎて大変なことになるので、バランスを考えて対応する」とも語り、いまは県民への自粛要請はしない考えを示した。

 仁坂知事は会見で、新型コロナに感染し、治療していた高齢者2人が26日までに死亡したことを明かした。県内5、6人目で「第3波」では初めてとなる。