色の変わるお茶、ピンクのスムージー・・・無農薬の食用バラが味わえる農園「マチモト」【広島県福山市】

広島県福山市の西部、山のふもとで食用のバラを育てる農園「マチモト」。東京ドームの5倍の敷地で、農薬を使わずに栽培した赤やピンクのバラから、ジュースやお茶、ジャムなどを作っています。農園内を見学し、バラから作った商品を味わってきました。

広島県東部に位置し、穏やかな気候と豊かな自然に恵まれた福山市は、「ばらのまち」と呼ばれています。戦災で荒廃した街に潤いを与え、人々の心に和らぎを取り戻そうと1956年に南公園(現在のばら公園)付近の市民が、ばらの苗約1,000本を植えたのが始まりで、ばら公園には280種5,500本のばらが咲き誇るそうです。毎年5月には、ばら公園をメイン会場に福山市最大のイベント「福山ばら祭」が開催されています。

そんなばらのまち福山で、無農薬の食用バラを栽培し、加工してジュースやお茶、ジャムを作っているマチモトの食用バラ農園。「福山薔薇人(ふくやまバラード)」というブランドで商品を販売しているほか、農園で花摘みをしたり、摘んだバラで作ったドリンクの飲み比べ体験もできます。

真っ赤なバラの花は5月中旬〜11月中旬が旬。自然の湧き水を使った露地栽培にこだわったバラは、生命力あふれる花びらが大きく開き、みずみずしく鮮やかな発色で、摘んでしまうのがもったいないほど。カゴいっぱいに摘み取ったバラは、上品で華やかな香りがしました。農園の方によると、朝の早い時間ほど香りが強く、開きすぎていない花のほうが香りはいいのだとか。ちなみに、訪れたときは時期ではなかったのですが、5月中旬~6月初旬の季節限定でピンクのバラもあるそうです。

まずはバラティーです。花びらを乾燥させたティーバッグに、お湯を注ぐと青い色になり、だんだん淡いピンクに変化。レモンを入れるとピンク色が強くなります。さらにバラジャムを入れると紫っぽくなるという不思議な色の変化も楽しめました。

ノンカフェインで優しく、ほっとする味わい。爽やかな甘い香りと優雅な気分が堪能できます。

次にバラのスムージーを試飲。摘みたてのバラの花びらとミルクをミキサーにかけたスムージーは、鮮やかなピンク色。摘みたてのバラが一番いい状態のため,ここでしか味わうことのできないフレッシュな味です。飲むとバラの香りにふんわりと包まれるような心地がしました。

最後はバラジュース。濃縮されたバラのジュースをお湯で割っていただきました。こちらも華やかな香りと優しい甘さで幸せな気持ちになりました。氷水や炭酸で割ってもいいそうです。白ワインにたらすと、より香りが良くなるのだとか。3つの試飲体験で1,500 円(税込)です。

こちらで、もうひとつ気になったものがありました。バラのアイスクリーム(赤380円・税込)です。帰りに購入して移動の車の中でいただいたのですが、なめらかなバニラアイスクリームにバラの花びらがたっぷり。きれいな花を食べると、自分まできれいになるような錯覚に・・・。最後までバラづくしのとても贅沢な体験でした。

こちらのバラ商品は、オンラインショップで購入できます。

約3輪分の花びらを使用した「バラジュース 濃縮タイプ」(赤)200ml 930円、約5輪のバラが使われている「バラジャム」(赤)50g 790円、約5輪分の花びらを使用した「バラティー」(3g ×10パック入り)1,200円など。大切な人への贈り物や自分へのご褒美としても良さそうですね。

「せとうち広島デスティネーションキャンペーン『ミタイケンひろしま』」

広島県内やその周辺エリアでは、JRグループや自治体、旅行会社などが一体となって取り組む観光キャンペーンを実施中です。

4つの「ミタイケン」 (観タイケン・味タイケン・実タイケン・魅タイケン) をキーワードに、まだ見ぬ絶景、初めて食べるおいしいグルメ、新たな体験、知られざる歴史や文化など注目のコンテンツを紹介しています。

キャンペーン期間:2020年10月1日~2020年12月31日

詳細はこちら>>>

マチモト

住所:広島県福山市芦田町下有地307

電話:084-958-5511

http://www.machimoto.co.jp/

[All photos by TABIZINE]

© 株式会社オンエア