スーパーGT:RAYBRIGブランドが3月で終了。最終戦は『RAYBRIG NSX-GT』のラストランに

 スーパーGT GT500クラスでRAYBRIG NSX-GTを走らせるTEAM KUNIMITSUを長年サポートしてきたスタンレー電気は11月26日、2021年3月をもって、これまでサーキットをはじめ市販車でも親しまれてきたRAYBRIGブランドを終了すると発表した。これにともない、スーパーGTでもRAYBRIG NSX-GTのカラーリングは今季で見納めになる。

 高橋国光総監督が率いるTEAM KUNIMITSUは、JGTC全日本GT選手権には初年度の1994年から参戦。また同時期にホンダNSXで参戦していたル・マン24時間では1995年から、スタンレー電気の自動車ライト用ブランドであるRAYBRIG(レイブリック)のブランドでチームをサポートしており、1997年にJGTCにホンダNSX-GTを投入してからは、JGTC/スーパーGTでは一貫してRAYBRIGブルーのカラーリングをまとってきた。

 JGTC/スーパーGTのみに限って言えば23年間、チームにとっては26年間をともに歩んだRAYBRIGというブランドだが、11月26日、スタンレー電気は『RAYBRIG』というブランドが2021年3月31日をもって終了すると発表した。

 スタンレー電気の自動車用品については、来年度から『STANLEY』のブランドに統合。国内および海外の自動車用品市場へとグローバルで展開し、先進技術を取り入れた新規性のある商品をラインアップしていくという。

 これにともない、TEAM KUNIMITSUは同日、11月28〜29日に富士スピードウェイで開催される2020年スーパーGT最終戦富士が『RAYBRIG NSX-GT』としての最後のレースとなると報告した。しかし、チームとしては「RAYBRIGとともに歩んだ26年間の歴史は今シーズンにていったん幕を閉じますが、これからもTEAM KUNIMITSUはスーパーGTにて新たな歴史を刻んでいけるよう参戦してまいります」と参戦継続を明言している。なお2021年以降の体制については、来年1月に開催される東京オートサロンで発表予定だという。

 スーパーGTにとっても主役の一台とも言えたRAYBRIG NSX-GTのブルーのカラーリング。週末の第8戦富士は、片時もその走りを見逃せないレースとなりそうだ。

1995年のル・マン24時間でGT2クラス制覇を成し遂げたTEAM KUNIMITSUのホンダNSX
1997年にJGTCにデビューしたRAYBRIG NSX
2000年のRAYBRIG NSX
2007年のRAYBRIG NSX
2013年のRAYBRIG HSV-010
2015年第6戦SUGO 伊沢拓也と山本尚貴のコンビで優勝を飾ったRAYBRIG NSX-GT
2018年にチャンピオンを獲得した山本尚貴とジェンソン・バトン

© 株式会社三栄