たばこの値上げを機に禁煙成功!禁煙で生命保険の保険料がお得になることも?

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加熱式たばこにかかる税金

最近、周りに配慮して紙巻きたばこから加熱式たばこに替える方が増えました。そもそも加熱式たばこは登場当初、税金区分が「パイプたばこ」の分類だったため、紙巻きたばこよりも税率が低かった経緯があります。

「パイプたばこ」は小説の名探偵が吸っているイメージで現代日本ではほとんど見かけませんが、加熱式たばこはそれに該当していました。

それが2018年度の税制改正によって新たに「加熱式たばこ」の分類が設けられたことで、今後加熱式たばこの税率負担が2022年まで大きくなっていきます(※)。

愛煙家にとっては、今後もたばこの値上げが家計に響いてきます。禁煙を真剣に考えるきっかけとなるでしょう。

死亡保障の生命保険には非喫煙割引

禁煙すると、たばこ代がかからない上に生命保険の保険料が安くなるかもしれません。禁煙した方は一度生命保険(死亡保障保険)の見直しを考えてみましょう。保険会社は、保険の対象となる人の属性における死亡リスクを考慮して、保険料を決めています。

例えば、年齢が上がるにつれて保険料が高くなる。年齢が同じなら平均余命が短い男性の方が女性より保険料が高くなる。というような具合です。

同じ考え方で保険会社によっては、たばこを吸わない方のほうが死亡リスクが低いとして、年齢や性別にもよりますが、おおよそ2割~3割ほど保険料が安くなります。仮にその差が月2000円なら20年で48万円となります。

禁煙したといっても、当然契約している保険の保険料が自動的に下がるわけではありません。非喫煙割引がある保険に加入し直す必要があります。また、年齢によっては、保険料の削減にならない場合や、健康状態によっては加入できない場合もあります。

禁煙は少なくとも1年以上継続

保険会社による非喫煙者かどうかの判断は、「過去1年(保険会社により2年)以内に喫煙をしていない」旨の専用告知書への記載と、被保険者の唾液を綿棒のようなもので採取して専門機関に送付して行うコチニン検査により行われるのが一般的です。

コチニン検査の正確さについては、生活や職場環境によっては、被保険者本人がたばこを吸っていなくても周りからの副流煙を常に浴びている(受動喫煙)ために、反応が出るかもしれないといわれています。

しかし、職場や公共の場での分煙化が進んできた日本において、それほど副流煙を浴びる環境にいる方はごく少数だと思われます。

ごくまれに、保険の見直し相談で、奥様はご主人が禁煙してから1年以上経過しているから非喫煙割引が受けられると考えて、ご主人がコチニン検査を受けてみたところ、喫煙した反応が出たことがありました。

副流煙による影響とも考えられましたが、ご主人に伺ってみると、忘年会などお酒の席でつい吸ってしまった、仕事のプレゼンテーション前に緊張をほぐすために同僚に勧められて吸ってしまったと告白をされたことがあります。

少しくらい吸っていても大丈夫だと思っても、コチニン検査ではしっかり反応が出てしまうとお考えください。先に挙げた加熱式たばこは煙が少なくとも、喫煙しているとみなす保険会社がほとんどです。

たばこを吸わないけれども禁煙外来などでのニコチンパッチを使っている場合も同様ですが、保険会社によって判断基準が違うことがありますので、個別に確認してください。

禁煙後の肥満にも注意

禁煙にメリットがあるとはいえ、禁煙すると太ってしまう方がいます。禁煙によって味覚機能が向上して食べ物がおいしく感じられて食べ過ぎてしまう、たばこを吸わないと口が寂しいためお菓子を食べ過ぎてしまうといった体験談を聞きます。

生命保険は、非喫煙者であること以外にも血圧やBMI(身長と体重の割合)が適正であれば健康体とみなされて、さらに保険料が下がることがあります。ぜひ、禁煙してたばこ代と保険料の支出を減らして、健康な身体を維持しながら家計のダイエットを成功させてください。

[出典]※国税庁「加熱式たばこに係る課税方式の見直しについて」

執筆者:西村和敏
ファイナンシャルプランナー CFP(R)認定者
宅地建物取引士

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