“従業員感染”公表 すると…「店閉めろ」 飲食店に相次ぐ誹謗中傷 経営者「悔しい、悲しい…」

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感染者が増える中、従業員の感染を公表した長野県伊那市の会社に「店を閉めろ」などの誹謗中傷が相次いでいることがわかりました。会見した経営者は、「公表が感染の拡大を防ぐのに、ひるませるような誹謗中傷はやめてほしい」と訴えています。

はしばコーポレーション・八木択真社長:

「正直者がばかを見る状況になっている。なんとかこの状況を変えられないかと思っている」

伊那市で飲食店を展開する「はしばコーポレーション」の八木択真社長です。19日に市内の「はしば本店」のアルバイト従業員が感染したことが分かり、翌日、事実を公表しました。すると…。

はしばコーポレーション・八木択真社長:

「ここが(感染拡大の)大本なら『店を閉めろ』と、はっきり言われた。ネットでは強い勢いで非難の声が書き込まれている」

暴言を吐かれたり、インターネットの掲示板に「従業員がウイルスをばらまいた」と書き込まれたりされたといいます。

はしばコーポレーション・八木択真社長:

「悔しい、残念というのもあるし、感染した本人は悪くないので一番悲しい。責めるべきはウイルスで、本人ではない。もっと温かい目や心でいれくれれば。それが感染拡大防止にもつながるはず」

店ではマスクや消毒、換気など対策を徹底し、感染した従業員と一緒に勤務した6人は検査で全員が陰性でした。

利用客の感染も出ていませんが、公表後、予約のキャンセルが相次ぎました。八木さんは、事実を正確に伝えることが安心につながると考えましたが、これでは感染者が保健所などに相談しにくくなってしまうと憂います。

はしばコーポレーション・八木択真社長:

「公表して、迅速に情報を伝えていくことが感染拡大防止につながることは明らか。それをひるんでしまうような誹謗中傷は避けてほしい。ウイルスに負けずに支え合って、危機を乗り越えられる社会になれば」

無責任な非難を阿部知事も懸念しています。

長野県・阿部守一知事:

「そういう形で誹謗中傷が行われていることは大変、残念。ぜひ、やめていただきたい」