バースじゃなくてオマリーの再来? ボーアの「国内他球団」移籍に怯える阪神

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ボーアが来季着るユニホームは…

わずか1年で阪神を退団することになったジャスティン・ボーア内野手(32)の新しい所属先がどこになるのか、虎関係者が気を揉んでいる。同一リーグの巨人やDeNAなど複数球団が興味を示しているという噂もあり、かつての苦い経験が繰り返されないか心配しているという。

阪神での活躍をステップに華麗なるキャリアを積み上げた選手と言えば、1989年に38本塁打を放ちながら契約がまとまらずに1年で退団したフィルダーが有名だ。米球界に復帰するなりタイガースで2年連続本塁打王と3年連続打点王に輝いた。それから5年後、首位打者1回を含む4年連続の打率3割を記録しながら「長打が少ない」などの理由から阪神との契約延長に至らなかったオマリーも、移籍先のヤクルトで大きく羽ばたいた。

甲子園に比べて両翼が狭く、本塁打が出やすい神宮が本拠地になったとはいえ、オマリーは新天地で長距離砲に大化け。移籍1年目の95年は打率3割を維持しながら前年の15本塁打から倍増の31本塁打をマーク。来日最多タイの87打点(翌年は97打点)で打線をけん引し、リーグ優勝&日本一に貢献。ペナントレースと日本シリーズでMVPに輝いた。その過程で古巣となった阪神が何度も煮え湯を飲まされたのは言うまでもない。

メジャー通算92発の実績を誇るボーアは今季99試合に出場し、打率2割4分3厘、17本塁打、45打点。好不調の波も激しく、推定2億7000万円の高額年俸もネックとなって見切られた。しかし、チーム内外から球団の決断を残念がる声が多く聞かれ、日本特有の配球に適応するのに時間がかかった点にも「その経験値こそが伸びしろ」と来季の覚醒を予言する向きもある。

仮にボーアが同一リーグのチームに移籍するようならオマリーの二の舞を演じるわけにはいかない。あるセ球団のスコアラーも「仮にも同じチームにいた外国人選手と対戦することになったら、余計に打たれるわけはいかないよ(笑)。力量を把握した上で見切りをつけたわけだから」と指摘する。ボーアにファイアボールを連発されることにでもなれば身もふたもないだけに、移籍先が決まるまでは気が気ではないようだ。