議長「職務控える」宣言、冒頭でいきなり休会 京都の町議会で異常事態

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大山崎町役場

 議長の任期を巡って紛糾している京都府大山崎町議会の12月定例会が26日開会し、辞職願を承認されていない議長が「職務を控える」と宣言し、冒頭で休会する異例の事態となった。議案は提出にも至らず、宙に浮いたままになっている。

 共産党の渋谷進議長は本会議の冒頭で「任期2年の慣例を破ることは住民への議会の責任を果たす上で障害となる」と述べ、辞職の承認と、議長選実施へ議会運営委員会の開催を求め、議事の進行が止まった。

 その後全員協議会が開かれ、町長与党系の共産・日本維新の会などの議員が、慣例で守られてきた任期2年を主張。一方の自民・公明・無所属の野党系は「法律で4年と定められている」と反対、議論は平行線をたどった。この日は、コロナ禍での生活支援策などに6600万円を追加する本年度一般会計補正予算案など18議案が提出される予定だったが、本会議は再開されずに終わった。

 渋谷議長は在籍2年となった10月、臨時議会で辞職願を提出したが、野党系議員が異議を表明。流会となり辞職は認められなかった。

 町会は、27日に引き続き全員協議会を再開するが、打開のめどは立っていない。

 2018年に改選した同町会(定数12)は、前川光町長与党系と、野党系がともに6議席。採決に加わらない議長を除けば野党系が多数だが、議長が野党系に代われば勢力図が変化する。