吉沢亮主演「AWAKE」「始まるうううううう」 人間VSコンピュータ 世紀の一戦直前の熱気 冒頭シーン公開

吉沢亮さん主演の映画「AWAKE」より、冒頭シーンの本編映像が公開となった。

「AWAKE」は、2015年に実際に行われ、ネットユーザーや将棋ファンの間で物議を醸した棋士VSコンピュータの対局に着想を得て、山田篤宏監督が書き下ろした完全オリジナルストーリー。棋士になる夢をあきらめた大学生の主人公が、ふとしたことで出会ったAI将棋のプログラミングに新たな夢を見いだし、かつてのライバルと再戦を果たす青春物語である。主人公の英一を2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」に主演する吉沢亮さんが、かつての英一のライバルで圧倒的な将棋の才能を持つ陸を若葉竜也が演じている。

公開された冒頭シーンの映像では、棋士VSコンピューターの世紀の対決が、今まさに始まろうとしている瞬間が切り取られている。浅川陸七段美しい指し手で、ロボットアームが精密な動きで駒を配置していく。間もなく対戦が始まることを報じるリポーターが映るパソコンの画面には「始まるううううううう」などのコメントが映し出され、対決を待ちわびる観客の盛り上がりと熱量が描かれている。

さらには、「コンピュータなんかに人間は負けないから」と棋士の勝利を信じる子ども、「いよいよこの日がやってきてしまいました・・・」と複雑な心境を語る解説者などが描き出される。場面は変わって対戦前の映像となり、かつて互いに切磋琢磨したライバル・英一と、<棋士VSソフト開発者>として再び相まみえることとなった心境を聞かれた陸は、「(開発者が元ライバルであることは)特に意識はしてません。僕が闘うのは・・・あくまで彼が作ったコンピュータソフトなので」と冷静沈着に答える。そして、将棋ソフトの名前がリポーターが口にする直前で終わる。

世紀の対決への注目度の高さとともに、一度は棋士の夢をあきらめた英一が将棋界に戻った理由、自分の地位が危ぶまれる可能性のあるコンピュータとの対局を陸が受けた理由など、世紀の対決にいたるまでに大きな物語があったことを予感させる映像となっている。

「AWAKE」は12月25日に公開される。

AWAKE
12月25日、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
配給:キノフィルムズ
©2019『AWAKE』フィルムパートナーズ

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