DV疑惑のレイズ・アロサレーナが釈放 現地メディアが伝える

「ESPN」の報道によると、家庭内暴力疑惑によって拘束されていたランディ・アロサレーナ(レイズ)は、メキシコのユカタン州で行われる予定だった聴聞会に先立って現地時間11月26日に釈放されたようだ。アロサレーナは交際していた女性とのあいだで法的措置を取らないことで合意に達したため、釈放されたと見られている。現地時間11月26日に予定されていた聴聞会は中止された。なお、レイズは現時点ではこの件について公式発表を行っていない。

アロサレーナは交際していた女性とのあいだにできた娘を連れ去ろうとした容疑で拘束されていた。メキシコの「ユカタン・アオラ」が第一報を伝えたあと、関係者がメジャーリーグ公式サイトに対してその情報が事実であると通達。また、レイズも現地時間11月24日の時点で事件を把握していることを明らかにしていた。

レイズは声明文のなかで「我々はランディ・アロサレーナがメキシコで拘束されたという報道を認識しています」とのコメントを発表。「我々は現在、この状況についてより多くの情報を収集しているところであり、現時点ではこれ以上のコメントは差し控えさせていただきます」と述べていた。

「ユカタン・アオラ」の報道によると、アロサレーナは娘にプレゼントを渡すために交際していた女性の家を訪れたものの、その女性とのあいだで口論となり、娘を連れ去ろうとしたという。アロサレーナがその女性の父親を殴ったとの記述もあった。

現場の様子を撮影した映像には、アロサレーナが娘を抱えて道の真ん中で交際していた女性に向かって怒鳴っている様子が映っていた。ただし、暴力を振るっているような様子は一切なく、また、その現場には少なくとも1名の警察官がいたと見られている。「ユカタン・アオラ」によると、交際していた女性は家庭内暴力と養育費未払いの罪でアロサレーナを告訴しようとしていたようだ。

アロサレーナは今季のポストシーズンで10本塁打(新記録)を放つ大活躍を見せ、球団史上2度目のリーグ優勝に大きく貢献。一躍、時の人となっていた。

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