【幕末維新 山口れきし散歩】 No.10 「山口県庁」

▲朝の光を浴びながら(山口市滝町1)

 1869(明治2)年6月、版籍奉還により山口(長州)藩は、山口・豊浦・徳山・清末・岩国の5藩に分割統治された。この時、現在の山口県旧県庁舎の位置にあった山口御屋形は、山口藩議事館と改称。翌年には、山口藩庁と改められた。

 1871(明治4)年6月19日、徳山藩が山口藩に合併し、4藩となった。同年7月14日には、廃藩置県によって、山口(旧)・豊浦・清末・岩国の4県が誕生する。さらに、同年11月15日には、その4県が統合され、現在の県域における「山口県(新)」が成立した。統合前に山口県庁舎として使用されていた山口御屋形は、そのまま山口県(新)の庁舎となった。

防長史談会山口支部長 松前了嗣

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