変動する時代を生きた2作品 11月28日・29日に西京シネクラブ映画上映会

▲「17歳のウィーン」(c)2018 epo-film, Glory Film

 11月28日(土)と29日(日)に山口県教育会館(山口市大手町2)で、西京シネクラブ(大久保雅子代表、TEL083-928-2688)による映画上映会が開かれる。上映されるのは2作品。

 まず、作家ローベルト・ゼーターラーのベストセラー小説「キオスク」が映画化された「17歳のウィーン フロイト教授 人生のレッスン」(2018年、オーストリア、ドイツ合作)は、28日午前10時半、午後4時半、29日午後1時からの3回上映。1937年、ナチ・ドイツとの併合に揺れるオーストリア・ウィーンにやって来た青年の成長と、精神科医フロイトとの友情が描かれた物語だ。「ベルリン・天使の詩」(1987年、フランス、西ドイツ合作)で知られる名優ブルーノ・ガンツの遺作でもある。

▲「マルモイ」(c)2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved

 もう1作品は、自国語を守るための闘い「マルモイ ことばあつめ」(2019年、韓国)で、28日午後1時半、7時、29日午前10時、午後3時半からの4回。日本統治下の京城(現在のソウル)が舞台で、日本語の使用や日本名を名乗ることが強いられた時代に、失われていく朝鮮語(韓国語)を守るために辞書作りに生きた人々の姿が描かれる。監督は、「タクシー運転手 約束は海を越えて」(2017年、同)の脚本も手掛けたオム・ユナだ。

 当日券は、一般1800円、19歳から25歳まで1000円、18歳以下800円。前売り券(電話予約可)は、一般1500円、2回券(2人での使用可)2800円で、同館、山口市民会館、YCAMなどで購入できる。

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