三浦春馬主演映画『天外者』、田中監督が大学で講演!「三浦春馬くんとは真剣に話し合いを行った。彼の演技に注目してほしい」

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2020年11月19日埼玉県にある城西大学にて、映画『天外者』のメガホンをとった田中光敏監督の講演会が行われ、同大学徳留教授と本作を観た学生と一緒に映画について語りあった。

まもなく公開(12月11日)を迎える三浦春馬主演の映画『天外者』。

圧倒的な熱量で生き抜いた近代日本経済を支えた男・五代友厚を演じるのは、三浦春馬。大胆な発想と行動力、そして冷静且、緻密さと優しさを持つ、迫力と重厚な演技で体現した。
共演には、盟友の坂本龍馬役を三浦翔平が、龍馬と共に現れ後に三菱財閥を築く岩崎弥太郎を西川貴教が演じる。初代内閣総理大臣となる伊藤博文の若かりし頃を森永悠希、さらに五代友厚の両親として、生瀬勝久と筒井真理子が脇を固める。

一方、五代友厚の繊細さや優しさを引き出したのが、遊女はる役の森川葵。自由な未来を夢見る。はかなくも強いその姿は、現代を生きる女性の象徴でもある。また五代友厚の志のよき理解者が、蓮佛美沙子演じる妻・豊子。

これらキャストとメガホンをとった田中監督らキャストで、五代友厚の熱過ぎる人生を、近代日本の夜明けと共に壮大な青春群像劇として描いている。

学生からの田中監督へのQ&A

Q.学生「友厚の志を達成するためにいろいろな努力をしてきたんだと感じました。その勤勉さがあったからこそ“天外者”と呼ばれるようになったのではないかなと。今コロナで世の中がいろいろ変わってきて悩んでいましたが、『天外者』 を観てそんなことちっぽけだったんだと感じました。監督が何か問題にぶつかったとき、どういう心持で乗り越えましたか?」

田中監督「優秀な学生さんですね。だいたいぶち当たるのは映画を作る前。映画ができないかもしれないと悩むが、大好きな映画プロデューサーが言っていた 「決してあきらめないことだ」という言葉を肝に銘じて頑張っている。(本作を作るにあたって)五代友厚は歴史上埋もれてしまった人物なので、そもそも作るかどうかを悩んだが、五代友厚について調べていくうちになんて素敵な人物なんだと気づき、映画を作ることを決めました」

Q.学生「友厚さんはたぐいまれなる才能があるからこそ成果を残したと思う。今、凡人の私には見えない景色があって、ラストシーンで「目的を見つけるべきだ」と聞いたときに感動しました。田中監督にとっての目的とはなんでしょうか?」

田中監督「映画の伝えたい部分を観ていただいて嬉しいです。混沌とした日本の中で、いろいろな力をもった国々がいて若者は混乱していた。そんな中だからこそ、どこに未来を据えて進んでいくのか、ということ五代さんは考えたのだと思う。実際に五代さんが目的という言葉を選んで演説したのか不思議で、ラストに置くべきか悩みました。ですが、未来の姿を描いたうえで目的に向かって進んでいこう、と伝えたかったと思うから最後に“目的”という言葉を置いた。自分の目的はまだ気づけていないかもしれないけれど...映画を作り続けて伝え続けることが、僕にとっては目的であり目標。世の中にある、ちょっとした話や歴史に埋もれた人たちを描いて、伝え残していきたい」

教授「通常の人は、目の前を目標・目的におく。でもそれでもいい。目的にみんなでむかっていければ。」

Q.学生「時代劇でみたことのない役者さんというか、新しい風が吹いたキャスティングだと思ったので理由を知りたいです」

田中監督 「ほんとにその通り。時代劇は三浦(春馬)くんがやったことあるくらいで、他はほとん ど経験なし。坂本龍馬など名だたる俳優がやってきたが、もっとエネルギッシュで、青春群像劇ってこんな時代劇でもいいんじゃないの?ってものを作りたかった。西川さんには「僕でいいんですか?」と聞かれたが、すごく時代劇の勉強をして、何キロも 太って、岩崎弥太郎の文献も読んで撮影に臨んでくれた。彼らが時代劇のセットを前に芝居したとき、あまりのハマりっぷりにスタッフ一同喜んだ。いろんな時代劇のタブーがあって、この作品はそういうのを乗り越えられ たんじゃないかと思うし、キャスティングに対しても同じ思いがありました」

Q.学生「三浦(春馬)さんと五代友厚についてどのような話し合いをしましたか?」

田中監督「真剣に行いました。西郷隆盛は泥んこになりながら上がってきた人で、五代友厚は位の高い家に生まれたゆえに、社会にでてからいろいろな人と出会うタイプなので、そういう意味では対局。いろんな世界を見て知って頭をぶつけながらやっと成長して自分の志ができ、目的や目標が彼の中で形になっていくのではないかという話になりました」

Q.学生「この映画を撮影していて、大変だったシーンはどこのシーンですか?」

田中監督「時代の移り変わりを表現しなきゃいけないシーン。着物と洋服の両方を撮らなきゃいけなかったので、移り行く時代観は美術とも たくさん話し合った。また、我々スタッフが五代友厚の演技に何度も泣かされたので、彼の演技に注目してほしいです」

最後にメッセージ

田中監督「やりたいことは遠回りしても、ぜひそこの場所に行くように頑張ってほしい。チャ ンスは人との関係でやってくるので、空から降ってくるものではないので、人や仲間との関わりを大事にしてほしい」

STORY

江戸末期、ペリー来航に震撼した日本の片隅で、新しい時代の到来を敏感に察知した若き二人の青年武士が全速力で駆け抜ける ―。五代才助(後の友厚、三浦春馬)と坂本龍馬(三浦翔平)。二人はなぜか、大勢の侍に命を狙われている。日本の未来を遠くまで 見据える二人の人生が、この瞬間、重なり始める。攘夷か、開国かー。五代は激しい内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。 そんな折、遊女のはる(森川葵)と出会い「自由な夢を見たい」という想いに駆られ、誰もが夢見ることのできる国をつくるため坂本龍馬、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤博文(森永悠希)らと志を共にするのであった―。

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