故ダイアナ妃を描く映画「スペンサー」に英国人俳優を起用できないワケ

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ネットフリックスによる英米合作ドラマ「ザ・クラウン」が世界的大ヒットを記録する中、故ダイアナ妃を題材にした新たな映画作りが進んでいる。ところが、〝英王室もの〟にもかかわらず、英国人俳優を配役できないというのだ。理由は〝ブリグジット(EU離脱)〟だというのだが――。

米紙ニューヨーク・ポストによると、本作「スペンサー」(仮題)を製作するのはドイツの映画会社「コンプリゼン」。人間とバンパイアの禁断の恋をテーマにした人気映画シリーズ「トワイライト」の米女優クリステン・スチュワート(30)がダイアナ妃役に決定したというから驚きだが、重要な役を担う長男のウィリアム王子にも英国人以外が配役されるというから更にびっくり。

同映画のキャスティングディレクター、エイミー・ハバード氏は先日ツイッターで11歳のウィリアム王子を演じる子役を募集。ただし、「欧州パスポートが必要(ただし、2001年1月1日から施行される新たなブリグジット規定により英パスポートは不可)」としている。

来年予定されている撮影はドイツで行われ、EUを離脱する英国の国籍を有する俳優は、ドイツを含むEU加盟国での就業権が失効するため起用できないというのだ。

ポスト紙によると、主要キャストはダイアナ妃役以外、チャールズ皇太子やヘンリー王子の俳優も決まっておらず、「募集はウィリアム王子役のみEU離脱に伴う問題に言及しているが、その他のキャストについても同様の条件になる可能性がある」と指摘。

その上で、「(英国人)俳優は今度の雇用機会に大きな不安を感じている」と伝えた。

一方、ダイアナ妃役に米国人のクリステンが決まったことに英王室ファンの多くは批判的で、当のクリステンは同妃の上品な英国アクセントを似せて演技をすることについて、「恐ろしいほどのプレッシャー」だと明かした。

「スペンサー」は90年代始め、ダイアナ妃が離婚を決意したクリスマス休暇中の3日間にフォーカスを当てる。