DeNA14年目梶谷「他球団の評価聞いてみたい」 妻との家族会議後にFA宣言決断

会見に臨んだ DeNA・梶谷隆幸【写真:小谷真弥】

「他球団の評価もやっぱり聞いてみたい」

DeNAの梶谷隆幸外野手、井納翔一投手は27日、今季取得した国内フリーエージェント権を行使することを表明した。横浜市内の球団事務所を訪れ、FA権行使の申請書類を提出。今季チームを牽引した投打の主力2選手が12球団で先陣を切って正式表明した。

梶谷は島根・開星高から06年高校生ドラフト3巡目で横浜入り。プロ14年目の今季は主に1番として打線を引っ張った。109試合に出場し、リーグ2位の打率.323、19本塁打、53打点をマーク。規定打席に到達したシーズンではキャリアハイのハイアベレージだった。

14年に39盗塁を決めて盗塁王を獲得。ここまで通算840安打、119本塁打、149盗塁を記録する左の強打者は、会見で権利行使に至った理由や去就の決断ポイントも明かした。

――行使を決めた理由は。
「まずは宣言しても残留することを球団が認めてくださっているので、その中で他球団の評価もやっぱり聞きたいなということで、宣言しました」

――どこを評価してもらいたいか。
「今までの試合を見てくださって、人が評価することなので。私からは特別ないかなと思います」

――迷われて行使決定だと思うが、行使へ背中を押したものは。
「正直、相談とかは基本してないんですけど。妻とはもちろん話をして、結局は私の人生なので。自分が悔いなくということになるかなと思います」

ベイスターズへの愛着も口にした「もちろん14年間育ててもらって、お世話になりました」

――ベイスターズで長くプレーした。気持ちの動きは。
「もちろん14年間育ててもらって、お世話になりましたし。そういう部分の恩情もあり、やっぱり悩みます。あとは自分が悔いない決断をしたいことかなと思いますね」

――今季成績があったからこそ、宣言する部分はあったか。
「もちろん今年打率がキャリアハイを迎えて、自分としては成長したいという部分で悩みますし。今年が全然ダメであれば、悩むにも至ってないかもしれません。その時にならないと分からないですけど、今年一年なんとか頑張ってこれたということもあって、やっぱり実際にFA権を取ってみて悩むことは多いなということは確かにありますね」

――球団からはどのような言葉をかけてもらったか。
「もちろん残ってほしいということは言ってもらいました。あとはカジが勝ち取った権利だから、とにかく悔いなく決断してくれればいいと言ってもらいました」

――他球団との話も聞くことになるが、決定へ重視したいことは。
「残るか出るかの選択が2択になると思うんですけど、自分の中でより成長できるというか、悔いない決断というか。ということのみかなと思っていますね、今」

――自身が成長できるとは、どのような点か。
「野球選手としてもそうですし、人としてもそうですよね。確かにざっくりですよね、成長と言っても……。結構、見えない部分ではあると思うんですけど、見えづらい部分。僕が感じて、感じるものだと思うので、ハッキリした答えはないんですけど。まぁそういう感じですかね」(Full-Count編集部)

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