田中監督が語る、主演・三浦春馬さんと作り上げた「天外者」

映画監督・田中光敏氏(中央)、産経新聞文化報道部・笹井弘順記者(左)・番組ナビゲーター 松本雅子

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ラジオ大阪(OBC)が毎週金曜夜に放送する「週末ワイド“ラジオ産経”」は、様々な分野の専門家をゲストに迎え、幅広い話題をお送りする番組です。

11月20日(金)の「サンスポのスポーツよもやま話」のコーナーは、産経新聞文化報道部・笹井弘順記者による「笹やんの芸能ってえぇやん」に映画監督・田中光敏氏を迎え、12月11日公開の映画「天外者」(てんがらもん)について聞きました。

映画は、ペリー来航に揺れる江戸末期の日本で新たな時代の到来を察知し、広い世界に目を向けた五代友厚の人生や、五代と志を共にする仲間たちを描いた歴史青春群像劇です。

田中監督は、五代という人物について「朝ドラだけ(でしか知らなかった)」と明かしつつ、「(映画の)話を頂いて、勉強して『こんなにすごい人がいたんだ』っていう感じだった。既成概念をものともせず壊していく気迫をすごいなと思った」と話し、自ら五代の故郷を尋ねルーツを探り、西洋を学ぼうとイギリスに渡った五代らの足取りを追うことで、登場人物らの人格や関係性について理解を深めていった過程を語りました。

主演の三浦春馬さんについて、「大人になって、ずいぶんきれいなすっきりした大人になったと思った。大人の包容力もありそうに感じ、彼なら五代友厚がいけるんじゃないか(と思った)」と抜擢の理由を語ります。「彼は僕らと一緒にこの作品を作り上げてくれた。姿かたちも心も美しい。本当にいいやつなんです。真面目でストイック」と撮影中のエピソードを交えながら絶賛し、だからこそ、突然の訃報に「ショックで体が震えた。何も手がつかなった。どうしようもなかった」とその衝撃を露わにしました。「今も立ち直れていない。みんなで一緒にもの(映画)を作った3カ月。失うものが多すぎる。でもスクリーンを見ると、彼は本気で最高の芝居をして生きている。全身全霊でこの作品に向かったことは違いない。彼に完成を見せられなかったことが無念」と悔しい気持ちを語りました。

「現場はとても良い雰囲気の中で進んでいた。その雰囲気を見ている人にも味わってほしい」と話し、リスナーに向け「主人公・三浦春馬はスクリーンの中で最高の演技をして、彼を支えた最高の友人・役者たちと一緒に最高の芝居をしてくれている。ぜひ劇場でご覧ください」と訴えました。

この放送は、11月27日(金)までタイムフリーで聴くことができます。

週末ワイド "ラジオ産経"

放送局:OBCラジオ大阪

放送日時:毎週金曜 21時29分~23時00分

出演者:松本雅子、安本寿久

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