【内容を詳しく】京急、平日下りの終電繰り上げへ 久里浜行きで30分

京急全線の終電繰り上げ時間(平日下り、品川駅基準)

 京浜急行電鉄(横浜市西区)は27日、来春のダイヤ改正で平日下り線の終電時刻を大師線以外の各線で15~30分程度繰り上げると発表した。新型コロナウイルスの影響による深夜帯の利用者減少を踏まえ、線路や施設の保守作業に充てる時間を延ばす狙い。

 具体的な運行ダイヤは来年1月ごろに公表する。平日の上り線は一部を除いて終電時刻を繰り上げず、土休日の終電も上下線で現行ダイヤを維持する。また、始発時刻の繰り下げは実施しない。

 終電時刻は品川駅を基準にすると、三崎口駅行きは現行通りだが、三浦海岸駅行きは約18分、京急久里浜駅行きは約30分、金沢文庫駅行きは約21分繰り上がる。

 本線の浦賀駅行きは約14分、逗子線の逗子・葉山駅行きは約16分、空港線の羽田空港第1・第2ターミナル駅行きは約2分早まる。大師線の小島新田駅行きは現行と変わらない。

 京急によると、京急全線の午前0時以降の利用者数を今年10月と昨年10月で比較したところ、約4割減少した。終電繰り上げによる影響人員は、コロナショック後の利用状況で約3千人という。

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