H2Aロケット43号機、29日打ち上げ 種子島宇宙センター

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光通信を行うLUCAS(ルーカス)のイメージ画像(JAXA提供)

 三菱重工業は29日午後4時25分、政府の情報収集衛星「データ中継衛星1号機」を搭載したH2Aロケット43号機を、南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げると27日、発表した。予備の時間帯は29日午後5時49分まで。予備日は30日~2021年1月31日。

 三菱重工によると、打ち上げ時間帯の天候は曇り一時晴れ。打ち上げ作業に支障はないと判断した。打ち上げ約30分後に上空約300キロの所定の軌道に衛星を投入する計画。衛星はその後、地上約3万6000キロの静止軌道を目指す。

 データ中継衛星は国の安全保障などに関する情報を地上に届ける中継ぎをする。内閣衛星情報センターによると、現在運用中の情報収集衛星は地上局上空を通る時だけデータを送れるが、静止軌道上の中継衛星を介することで、伝送できる時間帯が大幅に長くなる。開発費は158億円。

 同中継衛星には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の光通信を使ってデータをやりとりする衛星が相乗りし、技術実証に挑む。地球を周回する観測衛星のデータをレーザー光で取り込み、電波を使って地上へ届けるシステム「LUCAS(ルーカス)」の一環。通信の高速、大容量化を狙う。地上設備などを含めた総開発費は265億円。