モートン引き留め失敗のレイズ ベテラン右腕の穴をどう埋める?

今季球団史上2度目のリーグ優勝を成し遂げたレイズは「相思相愛」と見られていたベテラン右腕チャーリー・モートンの引き留めに失敗した(モートンは1年1500万ドルでブレーブスと契約)。ブレイク・スネル、タイラー・グラスナウとともに先発3本柱を形成していたモートンが退団したことにより、先発ローテーションには大きな穴があいたことになるが、レイズはこの穴をどのように埋めるのだろうか。メジャーリーグ公式サイトでレイズの番記者を務めるフアン・トリビオが分析している。

レイズはまず、放出に前向きであることが報じられているスネルの処遇を判断することになるだろう。モートンの退団に加え、ヨニー・チリーノスは今年8月にトミー・ジョン手術を受けており、すでに先発ローテーションには空席が2つある。これに加えてスネルまで放出することになれば、新たな先発投手を3人も用意しなければならない。とはいえ、魅力的なオファーが届けば、レイズはスネル放出に動くと見られる。

レイズには大物フリーエージェント選手を獲得する財政的な余裕はないため、トリビオはレイズが獲得を検討する可能性のある投手としてマーティン・ペレス、マイク・マイナー、ギャレット・リチャーズらの名前を挙げている。ただし、これらの投手と契約に向けた交渉を現在行っているわけではない。

チーム内には今季ポストシーズンでメジャーデビューしたシェーン・マクラナハン、今季5勝0敗、防御率2.78をマークしたジョシュ・フレミングといった候補がいる。現有戦力だけで先発ローテーションを構成するのであれば、スネル、グラスナウ、ライアン・ヤーブロー、フレミング、マクラナハンという顔ぶれになるだろう。

また、ジョー・ライアン、ブレント・ハニーウェルJr.、ブレンダン・マッケイといった有望株も控えている。特にハニーウェルJr.はマイナー・オプションが切れているため、故障なく春季キャンプを過ごすことさえできれば、開幕ローテーションの有力候補となる。

有望株も含めるとチーム内には多数の先発候補がおり、フリーエージェント市場での補強が不調に終わったとしても、レイズが先発のコマ不足に悩むことはなさそうだ。

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