「足が1本になるかもしれない」…車にひかれた子猫を保護 両前足を切断、右後ろ足も骨折 治療費など募る

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車にひかれたところを、通り掛かりの女性に保護された子猫の大和くん。両前足を切断する大けがを負った(提供写真)

北海道の道路で車にひかれたところを、通り掛かりの女性に保護された黒猫の大和(やまと)くん。一命は取り留めたものの、両前足を切断する大けがを負いました。右の後ろ足も骨折しており、骨がつながらなければその足も切断するかもしれないといいます。

保護したササさんは「車にひかれて両前足を切断した子猫。どうしても救いたいと思い、とっさに保護しました。もしかしたら足が一本になるかもしれない。けれど必死に生きようとしています。どうか、この子が安心して生活できる環境を作るのにご協力ください」と訴え、クラウドファンティングを通じて治療費や手術費、車椅子の準備費などの資金を募っています。

雨上がりの寒い夜、車道に横たわる子猫を発見 急いで動物病院へ

ササさんが子猫を保護したのは11月13日とのこと。雨上がりで気温は5度ほどの寒い夜だったそうです。車を運転していた際に、車道で動けずに横たわっている子猫を発見。
すぐに近くに車を止めたあと、子猫を見つけた車道まで引き返しました。すると、子猫は自力で歩いたのか歩道側に移動。少し動くと川に落ちそうなぐらい橋の際で身を震わせていたといいます。

最初は威嚇されたものの、ササさんがゆっくりと近付いて上着をかけたところおとなしく抱っこを受け入れたという子猫。そのまま車に戻り、急いで毛布などを買ったあと、保護現場から8キロほど離れた動物病院に連れて行ったそうです。

右の後足も折れており、ピンを入れ骨をくっつけるための手術をした大和くん(提供写真)

子猫は生後半年くらい 両前足大けがで切断、右の後ろ足も骨折していた

獣医師によると、子猫は男の子で生後半年くらい。病院に到着した当時、右前足の肉球部分がボロボロで、左前足は太ももあたりから折れ、逆方向に曲がり骨が露出して肉一枚で繋がっているというひどい状態だったそうです。

診察を受け、右前足は手首から、左前足は肘から切断することに。さらに右の後ろ足も折れおり、ピンを入れ骨をくっつけるための手術をしました。しかし、後ろ足は骨折から時間がたっていたこともあって、獣医師から「骨がくっつくかは運次第。最悪切断するかもしれない」と宣告されたといいます。

両前足を切断した大和くん。右の後ろ足も骨折から時間がたっていたこともあって、最悪切断する可能性があるという(提供写真)

折れた右の後ろ足、骨がくっつかなければ…切断する可能性も

後ろ足も切断する可能性があると聞いてショックを受けたというササさんは、「両方の前足が切断となった上、大丈夫だと思っていた後ろ足も切断の可能性があるなんて…と正直驚きました。車にひかれなければこんな大きなけがをしなくて済んだのにと悔やんでも悔やみきれません」と話します。さらに、保護した当時を振り返りながら「車にひかれたときは、きっと寒くて痛かったと思います。私が保護したときは『にゃあにゃあ』とひどく鳴いていましたが、病院へ連れて行く途中の車内ではぐっすり眠っていて少し安心しました」。

そんな前足がなくなってしまった子猫。大きくたくましく生きてほしい、そして周りを和やかな気持ちにさせてくれる子に育ってほしいとササさんは願って、「大和」くんと名前を付けたそうです。

手術後、大和くんは食欲も出てきた。元気に回復して1週間の入院を経て退院(提供写真)
大和くんは、ササさんにとても懐いて抱っこをするとそのままぐっすりと眠ってしまうという(提供写真)

1週間の入院を経て退院、元気に回復した大和くん 保護主「辛かった分幸せになってほしい」

大和くんは動物病院で手術を受けたあと、1週間ほど入院。入院中は食欲もありしだいに回復していったとのこと。11月20日に退院をして、そのままササさんのご自宅へ。到着後、ご飯をすごい勢いで食べ、ぐっすり眠ったという大和くん。退院後、事故にあったときにお腹をぶつけたためか血尿が続いて止血剤の薬を飲んだり、足の傷口が少し開いて出血したりと心配だったそうですが、今、身体の状態は落ち着いているといいます。

「大和は人懐っこかったので捨て猫だったかもしれません…今は私にとても懐いてくれて抱っこをするとそのままぐっすりと眠ってしまうぐらい甘えん坊でかわいい子です」とササさん。「当初大和を保護した場所は、もともと通る予定の道ではありませんでした。それをたまたま気が変わり道を変えたら大和に出会えたんです。きっと大和が『助けて!』と呼んでいたんだと思います。ただでさえ痛くて苦しい思いをしたのでこれからはその辛かった分、少しでも多くの幸せに包まれてほしいと願っています」と話します。

ササさんは大和くんの治療費や手術・入院費など資金をクラウドファンディングを通じて募っている(提供写真)

金銭面に不安…クラウドファンティングで手術費、車椅子や義足の準備費など募る

現在、金銭面で不安があるため、ササさんは大和くんの治療費や手術・入院費、去勢費、環境整備費、そして車椅子や義足などの準備費など資金をクラウドファンディングを通じて募っています。

ササさんは「当初お金がなく困っており、そんな中、けがをしていた大和を保護しました。本来であれば『お金もないのに無責任』と言われてしまうかとは思います。ただ、私も実家に猫が2匹おり、どうしても弱っていて動けずにいる子猫を放っては置けませんでした。クラウドファンディングで皆さまにご協力いただけたらと思い、立ち上げました。勝手なお願い、そして大変失礼なことではございますが皆さんにご協力をいただけたら幸いです」としています。

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■大和くんの資金を募るクラウドファンティングは、12月22日まで。
https://camp-fire.jp/projects/view/349199

■ササさんのTwitter:「仔猫を助けてください」(@ikisia235)
https://twitter.com/ikisia235

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)