タイトルがかかる平川「ニックの思いもあっていいタイムが出たと思うとうれしい」【第8戦富士GT500予選会見】

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 新型コロナウイルスの影響により3ヵ月遅れでスタートした2020年シーズンのスーパーGTも最終戦となる第8戦富士を迎えた。28日(土)に行われた公式予選ではランキングトップのKEIHIN NSX-GTと同ポイントながら優勝回数の関係で2位につけているKeePer TOM’S GRスープラがポールポジションを獲得。タイトル争いで一歩抜き出る結果となった。

 ニック・キャシディの離脱により、第7戦からチームに加わった山下健太は、前回の予選でQ1敗退と悔しい思いをしていたが、今回は力強い走りを見せ、見事コースレコードを更新してみせた。

 2、3、4番手にもGRスープラ勢が並び、トヨタ陣営のホームコースで開幕戦を彷彿とさせる上位独占の結果となった。予選後に行われたポールポジション会見ではKeePer TOM’S GRスープラのふたりが明日の決勝に向けて意気込みを語った。

平川亮

Q1担当/ベストタイム:1分26秒722

「今日の朝の走り出しから調子はいいと思っていました。今回は開幕戦でポール・トゥ・ウインをした富士ですし、ウエイトハンデもないので初戦と同じようにできればいい結果が出ると思っていました。今年から新しくなったクルマを一年かけてよくしていって、今日がそのベストを発揮する日でした。僕もちゃんと走れたし、山下選手もいいタイムを出してくれたので、今日に関しては完璧な一日だったと思います」

「山下選手は『僕はQ1無理です、トラウマなんです』と言って、絶対に走らないという雰囲気だったけれど、そう言いながらもコースレコードで結構ぶっちぎってポールを獲ってくれた。彼の走りはすごかったです。あと、今日ここにはいないですが、ニック(キャシディ)も昨日、今日とメッセージをくれて、セッティングのことなどすごく気にしてくれていました。彼はここにはいないですけど、最終戦で思い切りやりたい気持ちは彼も同じだと思う。ニックの思いもあって最後に少しいいタイムが出たのかなと思うとうれしかったですね」

「トヨタのなかではタイヤの選択が少し分かれていて、僕たちのクルマは周りのクルマとは違って、少し硬いものを履いていました。硬いからしっかりあっためないといけないですけど、でもちゃんと温まればグリップもするし、パフォーマンスが出るタイヤです。明日は今日より寒くなるみたいなので、気をつけないといけないかなと思うけれど、タイヤに関してはあまり心配はしていません」

「明日が大事なので、しっかりポール・トゥ・ウインできるように集中します。作戦もいろいろあると思いますが、セーフティカーだけは出ないで欲しいですね(苦笑)。一番いいところからスタートできますが、スーパーGTは何が起きるか分からないので、まったく油断とかせずにしっかり集中して、最後の一周まで走り切りたいと思います」

2020年スーパーGT第8戦富士 タイトル獲得へ一歩抜き出た平川亮(KeePer TOM’S GR Supra)

︎「もてぎのあとは凹みました」と山下

山下健太

Q2担当/ベストタイム:1分26秒386

「(ポールポジションを獲れたことは)うれしいというよりもほっとしたという感じです。前回の第7戦もてぎから代役として参戦させてもらっていますが、もてぎのときは僕が専有走行を走らせてもらって『大丈夫だな』と思ってQ1に行ったものの、落ちてしまった。そのトラウマがあって、今回も僕が専有走行を行かせてもらって、調子も結構よかったのですが『申し訳ないですけど』という形で平川選手に行ってもらいました」

「Q1で平川選手がトップタイムだったので、それはそれでだいぶプレッシャーになりましたね。ソワソワしちゃって(苦笑)。でもクルマもタイヤも非常に良くて、乗りやすくて、自分のアタック自体もうまく決まりました。明日に向けてはいい位置からスタートできるのでよかったです」

「もともとあまり凹まないほうなんですが、もてぎのあとは凹みましたね。トムスのマシンに乗ってQ1落ちっていうのはなかなか……。しかも平川選手はチャンピオン争いをしているなかだったので、そういう結果だったことが自分のなかでは非常に最悪でした。こういうときは、自分で結果を出して、塗り替えていかないと克服できないので、今回こうやってポールが獲れてよかったです」

「明日はポイント争い的に見ても、優勝しかないと思います。トップからスタートできるので、そのままトップで帰ってきたいと思います」

2020年スーパーGT第8戦富士 代役参戦で見事な仕事を果たした山下健太(KeePer TOM’S GRスープラ)
スーパーGT第7戦もてぎ ポールポジション会見