津波到達地点に桜 新型コロナで中断の植樹再開 陸前高田

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津波の到達地点に桜を植える参加者

 東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市で、津波の到達地点に桜を植える活動を続ける地元のNPO法人「桜ライン311」が秋の植樹に取り組んでいる。新型コロナウイルスの影響で春以降見合わせた活動を今月初旬に再開した。

 25日は同市広田町の六ケ浦漁港から約500メートル内陸の平畑地区で実施。公募した市内の主婦ら6人と一緒に高さ約3メートルのベニシダレ4本を植えた。

 同市小友町の主婦岸浩子さん(64)は「1本ずつの桜が点から線となり、震災の経験を語り継いでほしい。桜が咲いたら孫たちと見に来たい」と話した。

 桜ラインは2011年、震災の教訓を伝承しようと植樹活動を開始。目標は1万7000本で、全国から参加者を募る春と秋の植樹会のほか、学校行事を通じてこれまでに約1700本を植えた。

 新型コロナ感染拡大を受け、植樹会は地元や近隣市町の住民のみの参加に限定し、12月にかけて計100本を植える。桜ライン副代表理事の伊勢友紀さん(36)は「植樹場所の確保が難しいといった課題はあるが、今後も地道に活動を続けたい」と話す。