古里の復興、西原村に学ぶ 球磨村住民、災害住宅など訪問

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熊本地震で大きな被害を受けた大切畑地区を訪れた球磨村神瀬の住民ら=28日、西原村

 7月の豪雨で大きな浸水被害を受けた熊本県球磨村神瀬の住民らが28日、熊本地震で被災した西原村を訪れ、古里の復旧復興に生かそうと、被災から4年半が過ぎた現状を学んだ。

 訪問したのは、神瀬の住民団体「こうのせ再生委員会」に集うメンバーら約30人。再生委を支援する西原村のNPO法人「故郷復興熊本研究所」理事長の佐々木康彦さん(41)が間を取り持った。

 一行はまず、災害公営住宅「山西団地」を訪問。村復興建設課の山田孝係長(47)らの案内で、完成から2年余りたった一戸建てや集会所を見て回り、家賃や公費解体の期限などについて質問した。

 家屋の大半が全壊し、擁壁などの復旧工事が進む大切畑地区も訪れた。大谷幸一区長(55)が、集団移転の話が一時持ち上がった経過などを説明。「集落に残るか残らないか何度も話し合いを重ねた。移転を考える人も含め、一人一人の意見を大事にしてほしい」と語った。

 自宅が水没し、錦町の仮設住宅で暮らす上蔀修さん(64)は「地震と水害は違っても、住民の絆が強ければ前に進めることが分かった」と手応えを感じていた。(臼杵大介)