デスク日誌(11/29):地域も世界も

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 変化のアクセルがぐっと踏み込まれた。

 踏み込んだのは新型コロナウイルス。日本で憲政史上最長を誇った安倍政権があっさり倒れ、米国ではトランプ大統領の再選が阻まれることが確実となった。

 業績が悪化する企業も相次ぐ。各国の財政出動で経済はいったん持ち直したが、足元で感染が再拡大する。先行きの見えない不穏な空気をはらんだまま、年の瀬を迎えようとしている。

 パンデミック(世界的大流行)は、対応したものと対応していないものをふるいにかけ、容赦なく押し流そうとしているかのようだ。

 最強の経済・軍事力を持つ国のリーダーも引きずり降ろす破壊力に、20カ国・地域(G20)首脳は「多国間協力がこれまでになく必要」とうたわざるを得なかった。世界が歩む道は、せめて地球環境、核廃絶の問題でも協調する方向につながってほしい。

 地域の病床使用率は上がっていないか。途上国にもワクチンが分配され、世界が協力して収束させられるか。地域と世界どちらも、わがこととして心配する。新たな地平に立ったということかもしれない。 (整理部次長 八代洋伸)