「長崎の郵便配達」製作費寄付を 故谷口稜曄さんにスポットの映画

長崎でロケ、来春完成予定

©株式会社長崎新聞社

「作品の完成に協力してほしい」と寄付を呼び掛ける川瀬監督=長崎新聞社

 核兵器廃絶運動をけん引した長崎の被爆者、故谷口稜曄(すみてる)さんにスポットを当てたドキュメンタリー映画「長崎の郵便配達」の製作に取り組む同映画プロジェクト(代表・川瀬美香監督=神奈川県在住=)は、製作費の寄付を広く募っている。
 原作は元英国軍人のジャーナリスト、故ピーター・タウンゼントさんのノンフィクション「ナガサキの郵便配達」。少年の頃、郵便配達中に被爆し背中に大やけどを負った谷口さんらを取材し、1984年に出版された。
 映画の主演はピーターさんの娘で元トップモデル、イザベル・タウンゼントさん(フランス在住)。父の荷物から取材テープを発見したイザベルさんが長崎を訪れ、取材の足跡をたどりながら被爆の実相に触れ、父の残したメッセージをひもとく物語。
 2018年8月に長崎でロケなど行い、現在は編集作業の終盤。寄付金は映画で使用するピーターさん出演の外国番組の映像や写真素材の著作料などに当てられるという。寄付が集まれば来年の春に完成する見通しで、夏から長崎を皮切りに順次、全国やフランスでの公開を予定している。
 川瀬監督は「戦争や原爆は子どもたちを巻き込んでしまうということを問題視した作品。映画を通じ、平和な未来をみんなで考えてもらいたい」と完成へ向けて意欲を燃やしている。
 寄付は一口3千円。送金先など問い合わせは同映画プロジェクトの東京事務所(メールアドレスinfo@art-true.com)か長崎事務所(同yamakayo@hehe2.jp)。