ブルージェイズ 強打の外野手・スプリンガー獲得に前進か

今オフのフリーエージェント市場において最高の外野手と目されているジョージ・スプリンガーには多くのチームが興味を示していることが報じられている。そんななか、若手選手の成長によって4年ぶりのポストシーズン進出を成し遂げたブルージェイズがスプリンガー獲得に前進しているようだ。「スポーツネット」のシャイ・ダビディによると、ブルージェイズとスプリンガーのあいだで行われている交渉は「話をしているだけという段階を超えた」という。

現在31歳のスプリンガーは、今季アストロズで51試合に出場して打率.265、14本塁打、32打点、OPS.899を記録。打率.292、39本塁打、96打点、OPS.974という自己最高の成績を残した前年から少し数字を落としたものの、サイン盗み騒動もあってチームメイトの多くが大幅に成績を悪化させるなか、例年通りに近い水準の成績をキープした。ポストシーズンでも地区シリーズとリーグ優勝決定シリーズでそれぞれ2本塁打を放つ活躍。ポストシーズン通算19本塁打はアルバート・プーホルス(エンゼルス)と並ぶ歴代4位タイの数字となっている。

ブルージェイズはボー・ビシェット、ブラディミール・ゲレーロJr.、キャバン・ビジオ、ルルデス・グリエルJr.といった若手選手の成長によって得点力を向上させており、アストロズで強打のリードオフマンとして活躍してきたスプリンガーの加入により、打線のさらなるグレードアップが期待できる。また、ブルージェイズはスプリンガーに若手が多いチームのリーダーとしての役割も期待しているようだ。

ただし、ダビディは「スプリンガーの代理人はメッツからのオファーが届くまで契約を待つだろう」と指摘している。スティーブ・コーエンを新オーナーに迎えたメッツは、潤沢な資金力を生かしてブルージェイズを上回る好条件をオファーする可能性がある。ただし、メッツはまだゼネラルマネージャーが決まっておらず、スプリンガー争奪戦が決着するまでにはもう少し時間がかかりそうだ。

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