
パワーリフティング女子55キロ級で東京パラリンピック出場を目指す山本恵理(37=日本財団パラリンピックサポートセンター)が29日、オンライン上で「NEC 親子向けジュニアアカデミー」を開催した。
先天性二分脊椎症により車いす生活を送る山本が、自身の経験談を余すことなく子供たちに告白。障がいが理由でスイミングスクールへの入会を断られた過去やパラリンピックを目指すようになったきっかけなどをざっくばらんに語った。
また、新型コロナウイルス禍の影響で「できないこと・もやもやすること・我慢していること」をテーマにグループワークを実施。「旅行に行けなくなった。おじいちゃん、おばあちゃんの家に行けない」「外食に行けなくなった」などの意見が寄せられた。子供たちも少なからずストレスをためている中で、山本は自身の障がいと置き換え「社会や人の心に入っていけないっていうルール。これを社会の中から少なくすれば障がいは減ると思う。私と君たちも似ているところはあるんだよ」とアドバイスした。
最後には、前回のリオデジャネイロパラリンピックのダイジェスト動画を紹介した上で「できるか、できないかではなく、どうやればできるかを追求してほしい」とエールを送った。