デンタルフロスや歯間ブラシを正しく使っていますか「ゴシゴシ磨くと歯茎を傷めます」

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歯並びや使う部位、隙間の状態に合わせたものを使うと効果的なデンタルフロス(Paylessimages/stock.adobe.com)

歯と歯の隙間の汚れを落とす時に使いたいデンタルフロスや歯間ブラシ。歯並びや使う部位、隙間の状態に合わせたものを使うと効果的です。

デンタルフロスは歯と歯の間の隙間が狭く、歯間ブラシが入らないところに使えます。フロスを歯と歯の間に横向きに動かしながら優しく入れ、歯と歯が接触しているところを超えたら歯に当てながら縦に数回かき上げましょう。隣の歯にも同様に行います。汚れが付くので、使い終わったら汚れが残らないよう横向きに抜いてください。次の部位で使う時は新たにきれいな部分を使いましょう。ザラザラした感触がある、糸が引っ掛かるといったような場合、虫歯になっていたり詰め物が合っていなかったりすることが考えられます。歯科医師の診察を受けましょう。

歯間ブラシは歯と歯の間の隙間の広さに合った太さのものを選びましょう。隙間に入れ、やはり歯に当てながら数回ゆっくり往復させます。この時、ワイヤーで歯茎を傷つけないように注意しましょう。ブリッジを入れている場合、歯根が無いダミーの歯の下も清掃することができます。ブリッジ用のフロスもあります。使用後は水洗いし、汚れを落としましょう。毛先が開いたものは使わないようにしてください。

デンタルフロスや歯間ブラシを使うと、汚れをしっかり取りたいとついがんばってしまうことがありますね。特に歯間ブラシを使う際、隙間のサイズに合わないものを強引に押し込もうとしていないでしょうか。歯と歯の間の歯茎は少しへこんでいて汚れが溜まりやすい形態になっていますが、機械的な刺激に強い構造になっていません。

傷がつくと痛みや出血を伴うことになるうえに、歯茎が下がって歯の根が露出してしまうことがあります。また傷の部分から細菌やウィルスが体内に侵入すると炎症を起こし、ひどい場合、歯周病、糖尿病や肺炎の悪化などにもつながりかねません。デンタルフロスや歯間ブラシ、そして歯ブラシは力を入れず、何度もゴシゴシこすらずにお使いください。

◆中塚 美智子 大阪歯科大学医療保健学部准教授。歯科医師、労働衛生コンサルタント、1級キャリアコンサルティング技能士。