「日本一小さい神社」ご神体戻る 新しい神殿、増改修終え氏子ら参拝

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中教院神社にご神体を移し、神事を行う神職ら

 「日本一小さい神社」と呼ばれ親しまれている中教院神社(富山市中央通り)が、増改築補修工事を終えた。ご神体を元に戻す正遷座祭(しょうせんざさい)が29日、同神社であり、氏子や住民が参拝。新しい神殿の完成を祝って「これからも由緒ある神社を守っていきたい」と気持ちを新たにした。 (石川雅浩)

 中教院神社はビル同士に挟まれた幅2メートル弱のスペースに建つ。明治政府が神道普及のため、全国各地に設けた機関「中教院」として1873年に建立されたが、富山大空襲で焼失した。

 現在の神殿は戦後に戦災避難所からご神体を迎え、近くの商店主有志が再建。市民の寄付や寄贈を受けながら、商店など22軒でつくる中教院通り会が管理してきた。今回、神殿の天井や壁の傷みを修繕したほか、供物台や鈴などを新調。雨雪よけの屋根も設けた。

 正遷座祭では、近くにある日枝神社内のあら香神社に預けていたご神体を舟に乗せ、中教院神社まで総曲輪通りや中央通りを練り歩いた。神事の後、住民ら約100人が参拝した。

 中教院通り会の上田與一郎会長(53)は「多くの方に集まってもらい、感謝したい。今後も長く大事にされる神社となるよう支えていきたい」と話した。

中教院神社のご神体をあら香神社から運び出す氏子ら