ホンダが2019年ブラジル以来のダブル表彰台「この好結果を残り2戦につなげて良い戦いをしたい」と田辺TD【F1第15戦】

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 2020年F1バーレーンGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2位、アレクサンダー・アルボンは3位でともに表彰台に上った。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは11位、ピエール・ガスリーは6位という結果だった。

 オープニングラップでロマン・グロージャン(ハース)がクビアトの前を横切る形でコースオフし、高速でバリアに衝突するというアクシデントがあったが、幸いグロージャンは自力でマシンから脱出した。この事故により赤旗が掲示され、レースは1時間以上中断となった。

 再スタートはスタンディング方式で、赤旗が示された際の順位がグリッドに採用された。フェルスタッペンは2番グリッド、アルボンは5番グリッド、ガスリーは9番グリッド、クビアトは15番グリッドから再スタート。4人とも1回目のスタートではミディアムタイヤを装着していたが、リスタートにはガスリーはハードに、クビアトはソフトに交換して臨んだ。

 フェルスタッペンはルイス・ハミルトン(メルセデス)の後ろを走行し、ハミルトンの翌周20周目にピットインし、ハードタイヤに交換。さらに34周目にハード、46周目にミディアムに替えて、57周のレースを走った。レース終盤にセルジオ・ペレス(レーシングポイント)にトラブルが発生してコース脇でストップ、セーフティカーが出動し、フェルスタッペンはハミルトンから1.254秒遅れの2位でフィニッシュした。フェルスタッペンはファステストラップを記録し、追加の1点も獲得している。

2020年F1第15戦バーレーンGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 アルボンは、ほぼ一貫して4番手を走行していたが、3番手を走行していたペレスがリタイアしたことにより、3位に繰り上がった。アルボンにとってはF1キャリア2度目の表彰台であり、ホンダにとっては2019年ブラジルGP以来のダブル表彰台となった。

 ガスリーは、赤旗後の最初のスティントを25周目まで延ばし、再度ハードタイヤを履いて、最後まで走り切った。終盤タイヤが厳しくなり、ポジションを落としていったが、ペレスのリタイアで6番手に上がり、チェッカーを受けた。

2020年F1第15戦バーレーンGP  ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

 クビアトは再開直後、ターン8でランス・ストロール(レーシングポイント)のインに入るが接触、ストロールのマシンはさかさまの体勢で止まった。幸いストロールにけがはなかった。後にスチュワードはこのアクシデントにおいてはクビアトに完全に責任があるという結論を出し、10秒のペナルティおよびペナルティポイント2を科した。クビアトはこれをピットストップ時に消化、最後尾近くまでポジションを落とし、ポイント圏内に入ることができないままレースをフィニッシュした。

■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
 本日のレースは、スタート直後の大きな事故でいきなり長い赤旗中断となりましたが、アストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が2位、アルボン選手が3位表彰台と、我々にとって中東3連戦の初戦はポジティブな結果となりました。

 2人のドライバーともにレースを通して堅実なドライブでダブルポディウム、加えてフェルスタッペン選手がファステストラップを獲得してくれことをとてもうれしく思っています。

 スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手は全マシンの中で唯一の1ストップ作戦を取りましたが、こちらも粘り強くタイヤをマネージしながら6位と、いい結果でレースを終えてくれました。クビアト選手については再開直後の接触によりペナルティを受け、11位と惜しくも入賞を逃しました。

 来週は、今週と同じバーレーン・インターナショナル・サーキットで、レイアウトを変えてのレースが行われます。今回のいい結果を次戦、そして最終戦のアブダビGPにつなげ、さらによい戦いができるように準備を進めていきます。

 最後に、スタート直後のクラッシュでハースのグロージャン選手に幸いにも深刻なケガがなかったことにとてもホッとしています。昨今では稀に見る大きな事故でしたが、現代のF1マシンの安全性の高さを証明することとなったと感じており、FIAやチームの安全に対する取り組みに、改めて敬意を表したいと思います。