アイスダンスの高橋大輔ばかり追うカメラに違和感。坂本花織の圧巻演技には大拍手 <NHK杯フィギュア『女子・フリー』>(NHK BS 1) <NHK杯フィギュア『女子シングル・フリー』『アイスダンス・フリー』>(NHK総合)

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コロナ禍で出場選手がほとんど日本人ばかり。それでもアイスダンスにレジェンドの高橋大輔が登場するというので、会場は大盛り上がりである。羽生結弦や宇野昌磨、紀平梨花などの有名選手が出ていなくても、次々に若い有望選手が登場するので見ごたえがあった。十代の初見参選手も何人もいて、下の方も層が厚そうだ。

女子は坂本花織の圧巻演技と、年齢の割に色っぽい年増雰囲気の樋口新葉の2位で順当であったが、アイスダンスでは多少違和感があった。前日のアイスダンス・リズムダンスの時に、高橋大輔・村元哉中のペアが、初挑戦で観客の関心が大いにあるのは理解できるが、競技前も競技後も、カメラはほとんどこの2人ばかり追う。トップに立っているティム・コレト組は刺身のツマで気の毒だ。

いよいよフリー演技になって、前半は上手く滑っていたが、後半、高橋大輔が「コテッ」と転んだ。ご愛敬だが、大輔は男子シングルの時代にも、よく転んだ。オリンピックで3位になった時でさえ、転んでもメダルを取った。転んでも余りあるダンスや表現力の巧みさで勝ってきた。愛される表現力の選手である。だが、3組しか出ていないのに、3組共に表彰台に上がれるシステムには疑問があり、これは大会規約として決められているのであろうか。

出場資格が取れたことで、選手数が少なくとも、全員表彰は問題ないという決まりになっているのか。司会者には説明を求めたい。

(放送2020年11月28日15時20分~、16時20分~)

(黄蘭)