菅総理の祝意と実際の姿勢との整合性に乖離?

 「議会開設130年記念式典」が29日、参院本会議場で催され、菅義偉総理は「国会が全国民を代表する機関として、国民の負託に応えていかれることを切に念願する」と祝意を述べた。

 しかし、安倍政権下で行われてきた森友問題・加計疑惑・桜を見る会とみる会前夜祭を巡る国会での答弁に加え、自身の政権でも日本学術会議の会員任命を巡る問題での国会答弁の不誠実さに「国会が全国民を代表する機関」と敬う気持ちが本当にあるのか、祝意と国会答弁姿勢の整合性に乖離ありすぎとの声もある。

 菅総理は「明治23年、自由民権運動の高まりを背景に、帝国議会が開設されて以来、わが国の議会制度は多くの先人たちにより、憲政の確立と民意の反映のための尊い努力が積み重ねられ、発展を遂げてきた」とした。

 そして「戦後、日本国憲法の下、国民を直接代表する国会は『国権の最高機関、国の唯一の立法機関』として、わが国の繁栄と国民生活の向上に大きく貢献をされ、平和で豊かな日本を築き上げるうえで、中心的な役割を果たしてこられた」と国会が重要な役割を担う機関であることを取り上げた。

 そのうえで「議会開設130年の節目にあたり『国会が全国民を代表する機関』として、国民の負託に応えていかれることを切に念願している」と述べた。(編集担当:森高龍二)

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