シンガポール、胎児の新型コロナ抗体形成過程を調査へ

©ロイター

[シンガポール 30日 ロイター] - シンガポールで今月、新型コロナウイルスに感染した母親が出産した新生児が、コロナの抗体を保有しながら症状を呈していなかったことを受け、医師らが胎児の免疫形成過程に関する研究に乗り出した。妊娠・出産を通じて母体から胎児にウイルスや抗体が移行するのかなどを調べる。

病院関係者は、新生児に見られた抗体が新型コロナウイルス感染症に対する十分な免疫効果を持つかなどについてはまだわかっていないと話している。

世界保健機関(WHO)によると、一部の妊婦は新型コロナウイルス感染症の症状が重篤となるリスクがあるが、妊娠・出産を通じて胎児や新生児がウイルスに感染するかは不明。

中国の医師からは、新型コロナに感染した母体から生まれた新生児に抗体が検出されたものの、時間とともに減少したとの報告が医学誌に発表された。

また、イタリアで行われた小規模の研究では、事例は少ないながらも妊娠を通じた感染はあり得るとの結果が得られたと、10月に学術誌「ネイチャー」に発表されている。

他の研究では、母乳や胎盤を通じて抗体が新生児や胎児に移行する可能性を指摘している。