チチパスが感情もあらわに闘い続ける理由

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写真は「Nitto ATPファイナルズ」でのチチパス

ステファノス・チチパス(ギリシャ)は、テニスコート上で感情を隠すことがない。すべての大会で見せる感情的で闘争心の強いプレースタイルは、称賛と批判を同時に招いてきた。しかし、22歳のチチパスはそのことに悪びれた様子はない。最近行われたインタビューで、チチパスはテニスコート上で自分の気持ちを正直に表現することについて説明した。テニス関連ニュースサイトTENNIS TONICが報じている。

世界ランキング6位のチチパスは、自身がテニスコート上で常に情熱的に振る舞うのは勝ちたいからだ、と明かした。ここまでの成功があったから、ギリシャの有名人になったと認識していること、そして勝たなければこれほどの人気は得られなかっただろうとチチパスは語っている。その実績のおかげで有名なムラトグルー・テニス・アカデミーの一員になれ、スポンサー企業との契約にも結びついたと感じているそうだ。

またプレーするとき常に感情的になるのは、負けるのが嫌いだからと認めている。チチパスは、「勝たなければ、世界中を旅することもない。負ければ同じ環境、同じ場所に居続けなければいけない。だから負けるのが嫌いなんだ」と語った。

1月に行われた「ATPカップ」では、コート上で燃えるような情熱を見せていたチチパス。ニック・キリオス(オーストラリア)との試合中、ポイントを失った際に怒りでラケットをコートに叩きつけ、コーチでもある父親のアポストロスさんに誤ってラケットを当ててしまった。チチパスの母親ジュリアさんは夫の無事を確かめるため観客席からコートに降り、後日この出来事に関し息子を公然と批判した。このことでチチパスはスポーツマンとしてふさわしくない行動としてペナルティを取られ、キリオスとの激闘にも敗れた。

昨年21歳の若さで年末の最終戦「Nitto ATPファイナルズ」を制したチチパスは、今年は昨年ほどの目覚ましい成果を上げることはできなかった。だが今もトップ10に踏みとどまっており、良い位置で2021年を迎えることができる。さらにステップアップして、真にビッグ3を脅かす存在となれるか、注目だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「Nitto ATPファイナルズ」でのチチパス
(Photo by TPN/Getty Images)