俊足強打の遊撃手の獲得候補にエンゼルス、ブルージェイズ、カブスなど8球団
韓国プロ野球・キウムは大リーグ移籍を目指す金河成（キム・ハソン）内野手がポスティングシステムの申請手続きを行った。交渉期限は12月25日。17年WBC、19年プレミア12と国際経験も豊富な俊足強打の遊撃手について米メディアも注目している。
米放送局「CBSスポーツ」は「韓国人スター遊撃手ハソン・キムがポスティング申請された」との見出しで記事をアップした。今季は138試合出場して打率.306、30本塁打、109打点、23盗塁。25歳と若いのも魅力で、同局は「キムは全球団にとって魅力的。優勝を目指す球団はすぐに勝利に貢献できる選手として見て、再建中の球団は新しいコアの一員になれるくらい若い選手と見る。全30球団が候補となるだろうが、この8球団が特に候補になると予想する」と指摘。エンゼルス、アスレチックス、ブルージェイズ、カブス、フィリーズ、レンジャーズ、レッズ、タイガースの8球団を獲得候補に挙げた。
では、契約内容は？ 同局は「ゆうに1億ドル（約103億9000万円）の価値がある」と言及しつつも、今オフは新型コロナウイルスの影響で各球団が大減収で“減額”が予想されている。それでも、昨オフにメジャー移籍したレイズ・筒香嘉智の2年1200万ドル（約12億4700万円）、レッズ・秋山翔吾の3年2100万ドル（約21億8000万円）が「参考になるかもしれない」と指摘しつつ、こう算出している。
「キムはその年齢と能力でユニークなFAであり、年俸が削減される中でも、KBO選手の記録を更新するであろう。年俸700万から1000万ドル（約7億3000万円から10億4000万円）の6年契約もあり得るかもしれない」
「（筒香、秋山の）2人ともキムよりも年上。日本人選手はMLBでKBO選手よりも実績を残しているが、MLB移籍をしたKBO選手は少ないため選択バイアスである。そして、キムの年齢は大変望ましいもの。年俸700万ドル以上の6年契約と予想する」
韓国プロ野球からメジャー移籍した選手で最高額は12年オフにドジャース入りした柳賢振の6年3600万ドル（約37億4000万円）。同局が、2年連続でサイ・ヤング賞ファイナリストに入った左腕を超える契約を予測している。「才能ある25歳はなかなか獲得できないため、球団はできる限りのことをするだろう」という金河成は、どのような契約を勝ち取ることができるだろうか。（Full-Count編集部）
