F1第15戦バーレーンGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 2020年F1第15戦バーレーンGPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーは、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、ダニエル・リカルド(ルノー)、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、エステバン・オコン(ルノー)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)だ。

■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 決勝=10位

2020年F1第15戦バーレーンGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 ロマン(・グロージャン)のクラッシュの後、最悪の気分になった。レース中にこんな気持ちになったのは初めてかもしれない。ターン9まで来た時、後ろの誰かを抑えこもうとしてミラーを見ると、炎が見えた。心配しながらロマンのニュースを待ち続けたよ。とても長い時間に感じた。だから、彼が無事だと聞いた時、これ以上ないほど幸せな気持ちになった。

 僕らのマシンを安全なものにするために取り組んでくれている全ての人の努力を称えたい。彼らがどれだけ素晴らしい仕事をしたのかを確認できた。

 ロマンが無事だと知ってからは、レースに集中した。でも今日のレースは僕らにとって厳しいものになった。十分な速さがなかったんだ。スタートはとてもよかったが、その後は苦戦した、10位は今日可能な精一杯の結果だと思う。残りの2戦を最大限に活用したいね。

■ルノーDPワールドF1チーム
エステバン・オコン 決勝=9位

2020年F1第15戦バーレーンGP エステバン・オコン(ルノー)

 最初に言いたいのは、それが一番大事な点でもあるのだが、ロマン(・グロージャン)に大きなケガがなくて良かったということだ。彼が早く回復することを願っている。まさに常軌を逸した出来事だった。クルマを降りる前の段階で、チームから彼は大丈夫だと聞かされていたが、あの映像を見た時には、そう言われてもとても信じられないと思った。彼が無事だったのは奇跡だ。軽傷と聞いて、本当にうれしく思っている。

 あのアクシデントと比べれば、僕自身のレースなど二の次だ。今日はマクラーレン勢の方が少し速かったから、レースに関して見直すべき部分がいろいろある。短いコースレイアウトで行われる来週末のレースに向けて、何ができるかを急いで確認したい。次回は多少なりともポイント差を挽回したいからね。

■メルセデス-AMG・ペトロナスF1チーム
バルテリ・ボッタス 決勝=8位

2020年F1第15戦バーレーンGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)

 ロマン(・グロージャン)が無事で本当によかった。今日一番大事なのはそのことだ。あれほど大きな事故から彼が脱出したのを見て、本当にほっとした。

 僕のレースについてだが、リスタート直後にタイヤがパンクした。誰とも接触していないし、デブリも見えなかった。だから原因は分からない。なんとか順位を上げていこうと頑張ったけれど、僕らは他の人たちよりも大きなウイングをつけていて、マシンの隊列をオーバーテイクしていくのは簡単ではなかった。

 レース終盤、またもやパンクに見舞われたが、幸いセーフティカーが出動していたのでポジションを落とすことはなかった。

 来週末に向けて改善できる部分を探る必要がある。コースレイアウトは変わるけれど、特性は同じなので、今週末から学べることがたくさんあるだろう。来週末は運に恵まれるといいね。

■ルノーDPワールドF1チーム
ダニエル・リカルド 決勝=7位

2020年F1第15戦バーレーンGP ダニエル・リカルド(ルノー)

 まずは、アクシデントに見舞われたロマン(・グロージャン)が無事で良かった。あのような出来事のあとでは、レースの結果は二の次で、付け足しのようなものでしかない。彼が自力で脱出して、歩いているのを見てホッとした。一日も早い回復を祈るよ。今日一番大事なことはそれだ。

 僕のレースに関しては、望んでいた結果ではないことは確かだが、とにかく全力を尽くして、何とかポイントを獲得することができた。気持ちを切り替えて、来週のレースに集中するよ。選手権の順位争いは、まだ終わっていない。次はもっといい成績を目指したいね。

■スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
ピエール・ガスリー 決勝=6位

2020年F1第15戦バーレーンGP  ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

 今日一番大事なのは、ロマン(・グロージャン)が決勝スタート直後に起きたあの恐ろしいクラッシュの後、自力で脱出できたことだ。本当にショッキングなシーンだったから、彼が無事ですごくうれしい。早く回復して会えるよう祈っている。

 パフォーマンスの話をすると、今日の自分たちの仕事にとても満足している。リスクの高い戦略を選び、ギャンブルをしたのだが、最終的にはそれがうまくいった。今までで一番きついレースといってもいいぐらい苦労して、クルマのなかで必死に頑張った。タイヤを傷めないようにしてうまく管理し、できる限り長持ちさせながら、同時に可能な限りプッシュする必要があった。とても難しい仕事だったけれど、その結果、今年ベストのひとつといえるリザルトを達成した。今日最大限の結果を出して、またポイントを獲得できたことがとてもうれしい。

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