潜龍酒造 初搾り 「本陣白星」きょうから出荷

もろみを注いだ袋を重ねていく従業員=佐世保市、潜龍酒造

 長崎県佐世保市江迎町の潜龍酒造(山下庄左衛門社長)で11月30日、にごり生酒「本陣白星」の初搾りがあった。1日から出荷し、県内の酒店などで販売する。
 もろみを粗ごしした活性清酒。熱殺菌をせずに生のまま瓶詰めするため、瓶の中でも発酵を続ける。爽やかな香りと微炭酸が特徴。山下社長によると、和食や肉料理によく合うという。
 今年は新型コロナウイルスの影響で、自宅で酒を飲む機会が増加。そこで、新酒をできるだけ早く味わってもらおうと、例年より1週間ほど早い11月1日に仕込みを始めた。暑い日が続いたため、もろみの温度が上がって発酵が進みすぎないよう管理を徹底してきた。
 初搾りでは、もろみを注いだ袋を重ね、圧力をかけて酒を搾り出した。杜氏(とうじ)の中山直(すなお)さん(51)は「今年も伝統の味を守ることができた。みんなで楽しく飲んでいただけたら」と話した。
 900ミリリットル6800本、1800ミリリットル2100本の限定販売となる。

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