
富山市塩の多久比●(●はしめすへんに豊)志(たくひれし)神社で30日、簡易神棚の背面に神社名の焼き印を押す「焼印の儀」が行われた。神棚のない家庭用に用意した神棚で、1日から希望者に無料で配る。
簡易神棚の大きさは高さ30センチ、幅18センチ。ヒノキ製で、立てるだけでなく壁に掛けることもできる。同神社の林貞文禰宜(ねぎ)がコロナ禍で不安が募る世の中が落ち着き、新年から幸せが訪れることを願い、伊勢神宮の印の下に焼き印した。
同神社は神棚をまつる文化が徐々に薄れている現状を危ぶみ、2014年に神社本庁の事業として簡易神棚の配布を始めた。17年からは独自で配っており、今年は80点を用意した。
林禰宜は「1人暮らしやマンション暮らしでも難しく考えずに、心のよりどころとして設置してもらいたい」と語った。