能登で仕事も観光も ANAセールス、ワーケーション商品1日発売

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 全日本空輸グループのANAセールス(東京)は1日、能登で休暇を楽しみながら仕事をする「ワーケーション」の商品を発売する。コロナ禍でテレワークに取り組む人の需要を見込み、能登—羽田便の航空券と七尾市和倉温泉の旅館宿泊、カキ棚見学などの体験をセットにした。体験付きの商品は初めて。全日空が運航する同便は苦戦が続いており、利用の下支えにつなげる。

 ANAセールスのワーケーション商品は、北海道、沖縄、九州に続く第4弾となる。

 同社は単に現地で旅行と仕事をするだけではなく、地域ならではの体験を盛り込んだプランをつくろうと11月、「ANAふるさと発見プログラム」を開始した。ワーケーションを取り入れる企業や働き手に地域の魅力を伝えることが目的で、初の提携先に七尾市を選んだ。

 体験プログラムは2種類あり、七尾湾のカキ棚を漁船に乗って見学し、のと鉄道の能登中島駅ホームでカキを食べるコースと、南大(おお)呑(のみ)地区で野菜の収穫とまき割りをした後、ピザを作るコースを用意した。体験は1日一つまでで、連泊すれば両方体験できる。体験なしのプランも組める。

 宿泊は和倉温泉の旅館「多田屋」と「ホテル海望」が利用できる。今後、ほかの旅館も利用できるように調整を進めている。ANAセールスの担当者は「ほかの地域では体験できないプログラムを用意し、能登のファンづくりに貢献したい」と話した。

 能登—羽田便は通常1日2便だが、コロナ禍で6月からは1便体制となっている。石川県によると、搭乗者数は緊急事態宣言が出ていた5月の294人(前年同期1万4千人)を底に、10月は4797人(1万5547人)まで戻った。県は「Go To トラベル」の対象に東京発着が追加されたことが大きく影響したとみている。

 ただ、今後の感染状況次第では対象除外地域が増え、再び減少する可能性がある。同社担当者は「コロナ禍で在宅勤務やテレワークをする人が増えた。ワーケーションを提案し、飛行機の利用を回復させたい」としている。