ボッシュは26日、特定要件を満たすよう適合した5Gキャンパスネットワークを、ドイツ・シュトゥットガルトのフォイエルバッハにある同社の工場へ導入することを発表した。
5Gキャンパスネットワークとは、産業用通信などの特定の要件を満たすように適合し、地理的に限定されたローカルセルラーネットワーク。ボッシュは、インダストリー4.0をリードするフォイエルバッハ工場に、この5Gキャンパスネットワークを導入する。
フォイエルバッハ工場には、スモールセルと呼ばれる8つの小さな基地局がある。この基地局が約1万平方メートルをカバーし、製造施設全体の通信状態を良好に保つ。ワイヤレスでマシンとシステム間でリアルタイムな相互通信を行い、数ミリ秒単位でデータ交換を行う。
今回のネットワーク環境は、ボッシュとノキアが共同で構築した。ボッシュがユースケースを定義し、ノキアが5Gのコンポーネントを提供。ネットワークの計画、運用、サービスは、両社が共同で取り組む。また、ボッシュは5G対応の製品開発にも着手。ボッシュの子会社ボッシュレックスロス(Rexroth)が開発したctrlXAutomationプラットフォームは、産業用デバイスを5Gで制御する。
ボッシュのCDO/CTOであるマイケル・ボール(Michael Bolle)博士は、以下のように述べている。
「5Gは競争力を強化し、インダストリー4.0の可能性をさらに高めることができる。 世界中の約250の工場に、5Gを徐々に展開していく。」
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(出典:ボッシュ Webサイトより)