ロイヤルズがナショナルズからFAのテイラー外野手と1年契約

ロイヤルズは日本時間12月1日、ナショナルズからフリーエージェントとなったマイケル・A・テイラーと1年契約を結んだことを発表した。関係者がメジャーリーグ公式サイトに伝えたところによると、1年175万ドルのメジャー契約だという。デイトン・ムーアGMはZOOMでの会見のなかで「彼にはまだ秘めたる可能性があると思っている。彼にはスピードとパワーという武器がある」とテイラーへの期待を語り、正中堅手候補の1人として考えていることを明らかにした。

現在29歳のテイラーは、メジャーデビューした2014年から今季まで7シーズンにわたってナショナルズでプレーし、メジャー4年目の2017年に118試合で打率.271、19本塁打、53打点、17盗塁、OPS.806という自己最高の成績をマーク。2015年は自己最多の138試合に出場して14本塁打、63打点、16盗塁、2018年は134試合に出場して自己最多の24盗塁を記録した。また、2019年は故障の影響で53試合の出場にとどまったものの、ポストシーズンで2本塁打を放つ活躍を見せ、球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献した。

今季は故障なくシーズンを過ごしたが、まずまずのペースで本塁打を放つ一方で打率が上がらず、38試合に出場して打率.196、5本塁打、16打点、OPS.676と不本意なシーズンに。三振が非常に多いという欠点を抱えているテイラーは「2ストライクに追い込まれることが多すぎる。スイングをコンパクトにして、すべての打席で長打を狙うのをやめようと思う。三振を減らすのは大切なことだ」と自身の課題を認識している。ムーアも「彼は空振りの多さを改善することの重要性を理解しているよ」と期待を寄せた。

なお、ロイヤルズはテイラーの獲得に伴い、ロースターの枠を空けるために25歳の左腕フォスター・グリフィンをDFAとしたことを発表した。グリフィンは今年7月にメジャーデビューを果たしたが、メジャーでの登板はデビュー戦の1試合だけだった(1回2/3を無安打無失点に抑えてメジャー初勝利を記録)。

© MLB Advanced Media, LP.